サマーウォーズ：あじのねた：SSブログ

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サマーウォーズ　[映画と本のお話] [編集]

いつもはあまり映画を観に行かない相方が、8月1日は映画の日だし、
封切りだからサマーウォーズを観たいと珍しく言い出したので早速
予約をして映画館へ。
山下達郎の歌が使われている　細田守監督のアニメ映画と言うくらい
の知識で観に行った。

サマーウォーズはみんながとても便利に使っているネットワークが
ハッキングされることによって生じる出来事とそれを防ごうとする
大家族のお話。一昔前ならば、そんなことないでしょと一笑に付されて
いたかもしれないことが、もしかすると有るかもしれない、あったら
恐いなと思わせる。

私自身は、初代ファミコンが出来たときからテトリスをやって、
ドラクエを始め、目が充血して前に寝たのはいつだったっけ？と言う
ような時期を過ごし、パソコン通信と言われる時から繋がって来た。
今の子供にはぱちんとスイッチを付ければ電気が点くように、一人一人
にケイタイが有ることも、インターネットに繋がることも　同じように
当然のことなのだろうな。

色々なことがネットで済ませることができ、繋がっていることは非常に
便利だ。現に、この映画もネットで予約をしてきたのだ。
ただ、便利故の怖さもまたある。今、ホットな話題としてはアリコの
個人情報流出がそう。その延長上に、システムダウンで飛べなくなった
飛行機や、JRの自動改札システムがダウンして大混乱になったりと言う
ことが実際に起こっている。そんな怖さに立ち向かったのが家族。
立ち向かう兵器は携帯電話（ドコモとiphone）とニンテンドーDsiと
スーパーコンピューター、そして紙と鉛筆。使ったのは頭脳と愛と勇気と
繋がる心。これだけでは何の説明にもなっていないけれど、そんな映画
だったのだ。
随所に、他のアニメのオマージュが入っていたりしたそうだけど、
私には何も解っていなかった。それでも別の面で楽しめたからいいの。

そんな中、私の中に一番残ったのは、
「まずは落ち着きなさい。そしてみんなでご飯を食べなさい。
一番良くないことはお腹が減っている事と一人でいる事」という言葉。
そうなのだ。ハッカーとネットで戦うだけの映画ではないのだ。監督は
この映画で日本では映画で描かれることの少ない「家族」を描きたかったらしい。

映画が終わった後、前の方に座っていた20歳前後とおぼしき男の子が
言った言葉が、あぁまさに　この映画を観に来るメイン客層の雰囲気を
表していると思って笑った。
「いやぁ、スゴイモノ見せてもらっちゃったなぁ」

サマーウォーズ
監督：細田守　主題歌：山下達郎　キャラクターデザイン：貞本義行
主人公の声：神木隆之介
8月1日公開