すし田なべ [近所の食卓（札幌圏の飲食店）]
あけましておめでとうございます。
今年も美味しいものを食べて幸せに過ごす予定です。皆様もよい1年を
お過ごしください。
まずは昨年末のお話から。
年末も押し迫った時に、帰省した義弟も一緒に家族揃って外食をすると
いうのが慣例になっている。09年は寿司ということで、以前から行って
見たかったすし田なべへ。
田なべはすすきののビルの2階にあるお店でカウンターとテーブル席2つの
こじんまりとしたお店。大将の渡邉さんと４〜5人のスタッフで回している。
ここで面白いのは、もちろんお好みでも握ってくれるのだけど、寿司８貫、
寿司１０貫、刺身・焼き物・寿司などのコース設定があること。もちろん、
普通のお寿司屋さんでも松竹梅などのセット物はあるけれど、それは握った
端から食べるものではなく、握ったものが一盛になって出てきて、それを頂く
もの。この場合、コースはあくまでもコースなので、刺身は切り立て、
握りは握りたてのものがお好みと同じような形で出てくる。
今回は刺身5点、焼き物、寿司10貫、デザートのコースをお願いする。
寿司は握りたてが勝負という事も有り、ここでは一切写真も撮らなかった。
カウンター席で他にもお客様がいらっしゃるので写真を撮り難いというのも
あったのだけれど、何より 出されたらすぐに食べたかったのだ。
刺身に最初に出て来た毛蟹はとても立派なもので、古平にこの時期上がるそうで
1.5キロぐらいの物らしい。大きいので身もたっぷり。それをちゃんと身だけに
して上には蟹味噌のトッピング。私は蟹の味噌は毛蟹が一番美味しいと思う。
蟹は何しろ殻から身を外すのに手間がかかるので、こうして外して出してもらえる
のはありがたい。そして、ゆっくりと身を味わう。
お刺身も見ていると、身に隠し包丁を入れている物がある。縁側などは表面にも
飾り包丁を入れてあったが、やや固めのものに関しては裏に隠し包丁をいれている。
このあたりがプロの仕事なのだね。そんな手元を見ながら食事ができるところも
寿司屋の楽しい所。
しめ鯖はやや甘めに〆てあり、切った後に 奥へ持っていく。バーナーか何かで
炙るのだろうなと思っていると、焼いた鉄串を３箇所ほど押し付けて軽く焼き目
をつけてある。これは香ばしさも感じつつ、火を通しすぎない方法で考えられて
いると感じる。
握りは、シャリとねたの一体感がとても感じられる握り。年末という事も有り、
いろいろと手に入らなかったネタもあったようだけど、握りはどれも美味しい。
全体に口の中でほろりとシャリが崩れるのだけど、ネタとは一体化している。
何だか久しぶりに「にぎり寿司」を食べたという感じだ。シャリとネタがばらばら
だとチラシ寿司だからね。
テーブルに醤油は出ておらず、全て寿司に煮切りなどをたらして出してくれる。
そのまま口にほおりこめばよし。寿司を醤油に付けると、裏に持ち帰るとしゃり
が崩れたりしそうだし、しゃりに醤油が染みると味が濃くなりすぎてしまう。
出された時には味きめまで終わっているこの形が好きだ。
あおりイカにはちゃんと山わさびがトッピングされていた。イカには山わさびと
いうのは北海道の定番。透明の身に山わさびの白が美しい。軽くたらされた醤油が
包丁に添って染みている。
卵は、伊達巻かスポンジのようにかなりふんわりと焼かれた厚焼き玉子の中央に
切れ目を入れて、ご飯を挟み込むようにして作っていた。これだけは我々４人
全員ぶんを一度に作って 巻物のように切って仕上げていた。面白い。
うに、いくらは小皿に手毬状に作ったしゃりを乗せ、小さな四角ののりを置いて、
うえからネタをたっぷりとスプーンで盛り付けていた。もちろん、しゃりから
お皿にはみ出る位に。これは握ってはいない。これらのたっぷり加減を見ると、
北海道のお寿司屋さんなのだなと感じる。ちまちま乗っけるような事はしないよ
という声が聞こえてきそうだ。
ここで面白いのは、コースにはデザートも付いているのだけど、デザートを珍味
にも変えることが出来る。我々はのんべえなので珍味にしてもらう。あまりお酒
を飲まない義母と義弟はデザートコース。私はデザートでも大丈夫だけれど、
甘いものはあまり欲しくないという方もいるだろう。こんな風に変えられるという
のは嬉しいね。
全体にきびきびしつつも、やわらかいもてなしが感じられて、非常に楽しいひと時。
今回 焼きハマなど食べられなかったネタもあるので、また食べにこなくては。
今度はちゃんと市場が機能している時にね。
＜この日田なべでいただいたもの＞
前菜：焼きたらこ、塩辛、漬物
刺身：毛蟹、縁側、帆立、しめ鯖、はまち
焼き物：さわら
握り：コハダ、ひらめ、あおりイカの耳、ぼたん海老、まぐろ、卵、うに、いくら、あなご 他２貫
珍味：ばちこい
ビール
日本酒 秋田 の燗
すし田なべ
札幌市中央区南5条西3丁目ニューブルーナイルビル2F
011-520-2202
17：00〜24:00（祝は〜21：00） 日曜休み
月曜祝日の場合は月曜が休みで日曜営業
今年も美味しいものを食べて幸せに過ごす予定です。皆様もよい1年を
お過ごしください。
まずは昨年末のお話から。
年末も押し迫った時に、帰省した義弟も一緒に家族揃って外食をすると
いうのが慣例になっている。09年は寿司ということで、以前から行って
見たかったすし田なべへ。
田なべはすすきののビルの2階にあるお店でカウンターとテーブル席2つの
こじんまりとしたお店。大将の渡邉さんと４〜5人のスタッフで回している。
ここで面白いのは、もちろんお好みでも握ってくれるのだけど、寿司８貫、
寿司１０貫、刺身・焼き物・寿司などのコース設定があること。もちろん、
普通のお寿司屋さんでも松竹梅などのセット物はあるけれど、それは握った
端から食べるものではなく、握ったものが一盛になって出てきて、それを頂く
もの。この場合、コースはあくまでもコースなので、刺身は切り立て、
握りは握りたてのものがお好みと同じような形で出てくる。
今回は刺身5点、焼き物、寿司10貫、デザートのコースをお願いする。
寿司は握りたてが勝負という事も有り、ここでは一切写真も撮らなかった。
カウンター席で他にもお客様がいらっしゃるので写真を撮り難いというのも
あったのだけれど、何より 出されたらすぐに食べたかったのだ。
刺身に最初に出て来た毛蟹はとても立派なもので、古平にこの時期上がるそうで
1.5キロぐらいの物らしい。大きいので身もたっぷり。それをちゃんと身だけに
して上には蟹味噌のトッピング。私は蟹の味噌は毛蟹が一番美味しいと思う。
蟹は何しろ殻から身を外すのに手間がかかるので、こうして外して出してもらえる
のはありがたい。そして、ゆっくりと身を味わう。
お刺身も見ていると、身に隠し包丁を入れている物がある。縁側などは表面にも
飾り包丁を入れてあったが、やや固めのものに関しては裏に隠し包丁をいれている。
このあたりがプロの仕事なのだね。そんな手元を見ながら食事ができるところも
寿司屋の楽しい所。
しめ鯖はやや甘めに〆てあり、切った後に 奥へ持っていく。バーナーか何かで
炙るのだろうなと思っていると、焼いた鉄串を３箇所ほど押し付けて軽く焼き目
をつけてある。これは香ばしさも感じつつ、火を通しすぎない方法で考えられて
いると感じる。
握りは、シャリとねたの一体感がとても感じられる握り。年末という事も有り、
いろいろと手に入らなかったネタもあったようだけど、握りはどれも美味しい。
全体に口の中でほろりとシャリが崩れるのだけど、ネタとは一体化している。
何だか久しぶりに「にぎり寿司」を食べたという感じだ。シャリとネタがばらばら
だとチラシ寿司だからね。
テーブルに醤油は出ておらず、全て寿司に煮切りなどをたらして出してくれる。
そのまま口にほおりこめばよし。寿司を醤油に付けると、裏に持ち帰るとしゃり
が崩れたりしそうだし、しゃりに醤油が染みると味が濃くなりすぎてしまう。
出された時には味きめまで終わっているこの形が好きだ。
あおりイカにはちゃんと山わさびがトッピングされていた。イカには山わさびと
いうのは北海道の定番。透明の身に山わさびの白が美しい。軽くたらされた醤油が
包丁に添って染みている。
卵は、伊達巻かスポンジのようにかなりふんわりと焼かれた厚焼き玉子の中央に
切れ目を入れて、ご飯を挟み込むようにして作っていた。これだけは我々４人
全員ぶんを一度に作って 巻物のように切って仕上げていた。面白い。
うに、いくらは小皿に手毬状に作ったしゃりを乗せ、小さな四角ののりを置いて、
うえからネタをたっぷりとスプーンで盛り付けていた。もちろん、しゃりから
お皿にはみ出る位に。これは握ってはいない。これらのたっぷり加減を見ると、
北海道のお寿司屋さんなのだなと感じる。ちまちま乗っけるような事はしないよ
という声が聞こえてきそうだ。
ここで面白いのは、コースにはデザートも付いているのだけど、デザートを珍味
にも変えることが出来る。我々はのんべえなので珍味にしてもらう。あまりお酒
を飲まない義母と義弟はデザートコース。私はデザートでも大丈夫だけれど、
甘いものはあまり欲しくないという方もいるだろう。こんな風に変えられるという
のは嬉しいね。
全体にきびきびしつつも、やわらかいもてなしが感じられて、非常に楽しいひと時。
今回 焼きハマなど食べられなかったネタもあるので、また食べにこなくては。
今度はちゃんと市場が機能している時にね。
＜この日田なべでいただいたもの＞
前菜：焼きたらこ、塩辛、漬物
刺身：毛蟹、縁側、帆立、しめ鯖、はまち
焼き物：さわら
握り：コハダ、ひらめ、あおりイカの耳、ぼたん海老、まぐろ、卵、うに、いくら、あなご 他２貫
珍味：ばちこい
ビール
日本酒 秋田 の燗
すし田なべ
札幌市中央区南5条西3丁目ニューブルーナイルビル2F
011-520-2202
17：00〜24:00（祝は〜21：00） 日曜休み
月曜祝日の場合は月曜が休みで日曜営業
幸福もんにメッセージ
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