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ノーワンズレシピ [遠くの食卓(国内の飲食店)]

2010年春の列車の旅 その15

ランチは 前回ブレストンコートに泊まったときに 予約をしていなかった
ので食べられなかったノーワンズレシピを予約していた。

席に案内されて周りを見渡すと、若いカップルが多い。どうやら 結婚式の
下見でやってきたカップルは結婚式でのメニューを体験できるという事で 
それぞれ説明を受けながら コース料理を食べているらしい。
そうだった、ブレストンコートは「軽井沢の森の中での結婚式」を強力に
プッシュしているホテルだった。

ノーワンズレシピのシェフはボキューズドール国際大会という大会の日本代表
やアジア代表になられた方らしく、ランチのメインディッシュは2009年大会
の日本大会決勝レシピと2010年大会アジア決勝レシピのどちらかから選ぶと
いうすごい冠がついていた。

最初に出て来た アミューズは 小さく切ったポークパテに胡瓜とパプリカの
ピクルスを重ねて スティックで串さしたもの。パプリカの赤と黄色の色が鮮やか。
ちょいと口にほおりこめる大きさ。

その次の前菜が出てくるとその鮮やかさに歓声を上げてしまう。
ホワイトアスパラとグリーンアスパラがチェッカフラッグのように白・緑交互に
並べてある。10センチ×3センチ程度のスペースに1センチ角位のアスパラが
並んでいる様子は本当に可愛らしい。
ノーワンズレシピ.jpeg
食べてみると 海老のタルタルが土台になっていて その上にきれいに白と緑を
乗せたらしい。緑色のソースは定規で測ったかのようにエッジのきいた綺麗な
平行四辺形に塗られていて ステンシルクのような型紙を使ったものなのだろうなと思う。
こういった 盛り付けの美しさが フレンチのコンクール仕込みという事なのだろうな。
ホイップしたチーズと一緒に崩しながら食べるのがもったいないくらい。

メインは鴨が食べたくて日本大会決勝レシピを選択。
鴨は1きれが非常に分厚く、断面も大きい。大きなかもだったのだろうなぁ。
ローズ色に仕上がった鴨というのはどうしてこんなにも美味しいのだろうか。
鴨って鉄の味がすることが多いけれど あまり鉄の味がしない。中心部まで生
ではなく、落ち着いた状態になっているからだろうか。こんな風に仕上げるのって 
難しいよなぁ。塊のままローストするのだろうけれど、過不足無く中心部まで
火を入れるというのは非常に難しい。恐れ入りましたと言う気持になる。
  
皿数が多くない事もあって 意外に短時間で終わった印象。まぁ、ランチに
3時間程度の余裕を見ておくというのは長すぎるのだろうけど。
お隣では 結婚前のカップルが会話をしている。マリッジブルーを感じさせる
会話から おいおい本当にその相手でいいのかなぁなどと部外者ながら心配に
なる会話など この時期特有の心理が見える会話がそこここから聞こえてくる。
自分自身のその時期を 思い出したりして苦笑する。
彼らにはこれから どんな未来が待っているのだろうか。
沢山のほほえみがある結婚式と、沢山の笑いがある人生がやってきますように!

<この日のメニュー>
パテとピクルスのアミューズ
菜の花と甘海老のタルタル 2色のアスパラガスのモザイク仕立て
パンドエピスのクルートをまとったフランスシャラン産鴨のロースト
(2009 ボキューズドール日本大会決勝レシピ)
バジル香るフロマージュブランのパルフェと赤い果実のタルトを使ったグラチネ
エスプレッソ

ノーワンズレシピ
〒389-0194 長野県軽井沢町星野  ホテルブレストンコート内

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