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乙密台(うるみるて) [旅のお話]

2010年韓国満腹の旅 その13

韓国といえば、冷麺。地下鉄に乗って尋ねた冷麺やさんの外観は田舎の
床屋さんみたい。四角い取っ手がついたガラスの扉が開け放たれている。

中に入ると近所の人がやって来る地元の繁盛店という感じで お客さん
同士が楽しくおしゃべりしていたりする。14時過ぎにもかかわらず、
かなり席が埋まっていたらしく 入口近くのお店の備品が置かれていた
テーブルをあけてくれる。がたがたする場所ではあるけれど、
ここが我々には一等地だった。
というのも、背中の壁の向こうは厨房で ガラスが入った窓からは 
製麺機が見えていた。見ていると、注文に応じて 既に捏ねてあった
生地を切って 製麺機の2リットルのペットボトルを一回り大きくした
くらいの円筒部分に入れる。レバーを操作して上からぎゅーゅっと押さえると 
下に開いた穴からにゅるにゅるにゅると麺ができてきて 下で待ち構えた
ようにぐつぐつわいた大なべに搾り出される。最後迄搾り出されたら 
包丁でぎゅぎゅっと切って終了。この製麺機を見られただけでもここに
座った甲斐があったというものだ。

冷麺が出てくるまでに テーブルにはアルミ製の小さなやかんと湯のみ、
大根のキムチが出てくる。このやかんに入っているのは熱々の牛スープ。
これが絶品。しっかりと牛出汁のでた透明のスープ。脂を綺麗にとって
あるのであっさり。うまーい。この香りは 牛すじの下ごしらえをするときの
牛だしの香り。
あぁ、期待が高まる。
ウルミルテ.jpeg
ここの冷麺は出汁を凍らせてしゃりしゃりになったかき氷がスープに一緒に
入ってくる きんきんに冷えたもの。
やってきた透明のスープに先ほど作った冷麺が綺麗に盛り付けられ 上には
リボン状に薄く切られたキムチと焼き豚が乗っている。こんなに冷えているのに、
脂が白い水玉になってういていたりしない。丁寧に丁寧に取り除いたのだと
いう事が解る。冷たくなっているので、牛だしの香りはしないけれど味はしっかり。
韓国冷麺は噛み切れないと聞くけれど、そんなに弾力が強すぎず 噛み切れる。
ただし、1本が長い。一緒にはさみも出て来た。私は最初に一箇所切ったけれど、
あとはそのままいただいた。麺はやや黒く粒々がはいっているので、ここのは
そば粉が少しはいっているのかもしれない。適度な弾力で美味しい。
最初 しゃりしゃりとしたカキ氷状のスープでひんやり感をたのしみ、段々と
解けてきたところで スープとして飲む。どっちも楽しめる。冷たいと味が
薄く感じられるので 同じ物が違って感じられるのが面白い。
ちゅるちゅると麺を食べ、スープを飲むと あぁ美味しい。よく考えたら
今日の1食目。今日も美味しい食事を楽しめているのはとっても幸せだ。

乙密台(うるみるて)
ソウル市麻浦区(マポグ)塩里洞(ヨムニドン)147-6
02-717-1922
日本語不可(日本語のメニューも無し)
11:00-22:00
タグ:ソウル 冷麺
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mei

韓国冷麺が大好きです!
非常においしそうで、お腹がぐぐーと空いてきました(^^;;。
by mei (2010-10-13 11:12) 

幸福もん

>meiさん
ここの冷麺は日本で食べていたものよりももっと美味しかったです。
氷でしゃりしゃりしていたのが、冬もこうなのだろうかとちょっと
疑問でした。
by 幸福もん (2010-10-13 22:03) 

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