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レミゼラブル [映画と本のお話]

何を今更と言われそうですが、映画レ・ミゼラブルを観に行ってきた。

ミュージカルの映画化なので、歌に乗せて台詞を言う形で進む。舞台と違って 場面転換が出来やすいということと、俳優のアップなどが見られる。この違いはかなり大きい。
ジャンバルジャンが投獄されていた時の映像で アップが出た時に唇が綺麗だということが妙に気になった。着ているものや髪はぼろぼろなので、栄養的にも良いとはいえないだろう時に唇にかさつき一つ無いというのが不思議に思えたのだ。ミュージカルなので、そんな所を見てはいけないのだけどね。

「私は誰?」というのが 全体を流れる問い。
素性を偽って生きている事に対して 自分は誰なのかという事が大きくなってくる。それを見ながら、現代社会において 自分を証明するということは難しかったりということに思い至る。免許証やパスポートなどの顔写真がついた公的証明書が無い場合は 色々面倒だったりする。持っていても、災害でなくしてしまうということもある。
色々な事が口座番号や免許証番号などで置き換えられてしまっている今、「なりすまし」も多くなった。なりすましで多くの事ができる様になってしまった。

物語の中には、学生による革命の場面もある。政治に対する批判から 銃器を取って革命を起こそうとする学生たち。フランスでは、王政から革命によって自由を勝ち取ってきたという歴史がある。フランスの国歌は この革命の際に歌われた歌から出来ている。この為 曲調も強く、歌詞もかなり戦闘的。「君が代」とはまったく違う物なのだ。
余談だけど、スポーツの国際試合でこの戦闘的な国歌を斉唱してから試合をスタートさせるのと、穏やかな君が代を斉唱して始めるのとでは 違いがあるのではないかという話を友人と一緒にした事があった。国歌はその国の成り立ちなどから決まってくるのだろうから そうそう変えられるものではないけれど、国民性の違いというのはそういった一つ一つの積み重ねで出来てくるものなのだろうな。

そんな事を色々と考えさせられた映画でした。

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