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フラノマルシェ [旅のお話]

道央小旅行 その6

ふらのからの帰りは道の駅に寄って行こうと思っていたのだけど、道の駅で検索しても出てこない。どうしようかなんて話していると、フラノマルシェという物が見えてきた。
面白そうなので行ってみる。

ここは道の駅みたいな産直の食材のお店や、パン屋さん、飲食店などが集まったマルシェ。外にベンチやテーブルのセットもあって ソフトクリームなんかを家族で食べている人もいる。いいなぁ この風景。

我々は食材を売っているお店に行こう。
来る途中の畑でよく見たとうきびがあるある。それに今はスイカとメロンがシーズンだね。我が家ではスイカとメロンより とうきび。これは帰ってからおやつに食べよう。
それに今の旬と言えばトマト、そして茄子。茄子はソーセージみたいにひょろんと細長い茄子が白茄子と普通の色のなす両方入っているセットがあったのでそれにする。
ふらのマルシェ.jpg
白茄子は火を通すととろんとろんになって美味しいからねぇ。
トマトも色とりどりが混ざったものを買って、今日の夕食もめどが立った。
こうして産直の食材を買って帰って自宅に食べるというのもいいねぇ。

パン屋さんもあったので、夕食のパンも一緒に購入。
ハード系のパンもありました。
我々には少々皮がやわらかめだったけれど、旅の風景と一緒に買って帰ろう。

さて、食材も仕込んだので お昼ごはんに行きましょうか。

フラノマルシェ
北海道富良野市幸町13-1
9:00~19:00 (GW、6/14~9/23)
10:00~19:00  (それ以外の期間) 
休業日:年末年始など

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オーベルジュ エルバステラの朝食 [旅のお話]

道央小旅行 その5

朝食も全員揃って8時からスタート。
最初はやっぱり野菜たっぷりのサラダから。
トマトやロマネスコ、かぶなどいろんな種類の野菜を一口サイズにカットしたものの上からベビーリーフを盛り付けて その上から削りたてのチーズがおかかの様にかかっている。
普通ならば 色目の良い諸々の野菜をベビーリーフの上に乗っける所、逆になっているのが面白い。その分、食べていくといろんな野菜が出てくるのが楽しみ。

夕食でも思ったのだけど、トマトはプチトマトも含めてすべてきれいに皮をむいてある。
トマトは皮があるのとないのとでは 口の中に入れた時の食感が全然違う。どうしても皮はぷちっと硬い感じが残ってしまい トマトの甘みがやや少なく感じられてしまう。
プロなんだから当然でしょと言われればそれまでだけど、プチトマトの皮を一つ一つ剥くのって結構大変。それもきれいに剥くとなると本当に大変だと思うのだ。
料理ってそんな一つ一つの手間を惜しむか惜しまないかという所で差が出てくる。トマトの皮はその一例なのだけど、そんな風においしく作ってもらえるのがよく解る。

自家製のピクルスはいろんな種類のピクルスの盛り合わせ。
長芋やインゲン、みょうがなど消しゴムよりも少々小さい位の小さなサイズに切って小さなココット皿に盛り合わせてある。
こんな風に盛り合わせると とっても素敵。多くの種類を少しづつ。そんなピクルスの盛り合わせも可愛らしい。マネしなくっちゃ。

揚げニョッキは いろんな色のジャガイモやかぼちゃを使って作ってある。揚げたものを トマトのソースと一緒にいただく。
エルバステラ朝食.jpg
これは、北海道だと「いももち」として親しまれているものだ。揚げニョッキというと なんだか違ったものに見えてくる。それに、いももちは普通の丸もち位の大きさだけど、揚げニョッキはウズラの卵くらいの大きさ。
やっぱりこのサイズが大事なのだな。

朝食のメインはソーセージ2種とイタリアオムレツ、いろんな焼き野菜の盛り合わせ。
朝からかなり皿数も多いと思うのだけど、野菜が中心なので全体に軽くて するんと食べられてしまう。

本当にここは野菜をたっぷりと食べられて 体がきれいになった気がする。
ゆったりとした非日常の空間で 美味しくて体に良いものを食べられるというのはなんと幸せな事か。
たっぷりと時間を使って食事を楽しみました。


<エルバステラの朝食>
新鮮野菜たっぷりのシーザーサラダ
自家製ピクルス
色とりどりのニョッキ 
ビシソワーズ
チョリソーとソーセージ、イタリアオムレツ、焼き野菜の盛り合わせ
自家製パンの盛り合わせ
フルーツヨーグルト

エルバステラ
北海道中富良野町鹿討農場
0167-44-3671
チェックイン 16:00〜

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オーベルジュ エルバステラの夕食 [旅のお話]

道央小旅行 その4

さてさて、レストランに降りて食事にしましょう。
ここでは 食事の時間は3組とも同時スタートで18:30~と決まっている。そこから時間をかけて料理をいただく。

アミューズはカクテルグラスに入ったムース。
カリフラワーの白の上にパプリカの橙が重なって カリカリに焼いた薄焼きパンがアクセントになっている。
ぽってりとしたムースはパプリカそのものを食べるよりもパプリカっぽい。一口の中にパプリカをぎゅっと詰めたものが広がるからだろう。
これから野菜を沢山食べていただきますのでというお話に心躍る。

前菜は野菜をトマトのジュレでセルクルでまとめたもの。
エルバステラ夕食.jpg
透明のジュレがキラキラと光り、その中にカリフラワー、トマト、ロマネスコを小さくカットしたものが入り 宝石箱みたい。透明のジュレは強烈にトマトの香りと味がする。トマトというと 赤いものを想像してしまうけれど、トマトの味と香りがあの赤に由来するのではないのだろうな。トマトの中心部の種とその周りのちゅるんとしたところを なめらかにして食べている雰囲気。
野菜のゆで方もちょっと硬めで 歯ごたえを楽しめる。こりこり、ぽりぽりと野菜をかじるのもまたいいのだ。
私はこの前菜が一番印象的だった。

お魚料理はヒラメのスープ仕立て。
スープ仕立てといっても、スープはサラサラのソースといった位置づけ。貝などを使ってとったという透明のスープは非常に軽くて日本の出汁を思わせる。
お皿にそのスープを張った上に 皮目をぱりっとやきめを付けたヒラメを置いてある。塩が控えめで 野菜をはじめとする食材の味が立つところも和食っぽい。
オリーブオイルを使ってあったり、料理方法はイタリアンなのだけど、とても軽くできている。

食材は自家農園を中心に、近隣の農家さんの農作物を使っているという。新鮮な野菜がとっても素敵なおさらに仕上がっている。
全体に野菜たっぷり お肉やお魚は控えめで、料理はゆっくりと3時間ほどかけていただく。フルコースを食べ終わっても おなかがはち切れそうという程ではなく 我々にはちょうど良い量でした。


<この日のエルバステラの夕食>
アミューズ:パプリカとカリフラワーのムース
前菜:いろいろ野菜とトマトのジュレ
パスタ:手打ちパスタ
魚:ヒラメのスープ仕立て
肉:ふらの和牛イチボとお野菜
ドルチェ:フルーツエンドウのティラミスとアイス

エルバステラ
北海道中富良野町鹿討農場
0167-44-3671
チェックイン 16:00〜

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オーベルジュ エルバステラ [旅のお話]

道央小旅行 その3

今回の大きな目的の一つがオーベルジュ エルバステラへの宿泊。
中富良野の畑が広がる中に立っているのがオーベルジュ エルバステラ。
自家菜園の中に立っている様子は ヨーロッパのオーベルジュみたいな雰囲気。ただし、周りの畑は発展途上の所もあり 窓からの風景はこれから開拓しますという雰囲気の所もあるのがご愛嬌。

ここは部屋数3つのオーベルジュ。
建物に入ると、ちょっとしたホールになっていてそこにテーブルとイスが配されている。その奥に小さく区切られたソファーとテーブル。最初はそこで手続きを行います。
同じ時間帯に残りの2組も到着したようで、この2組はテーブル席に案内されて 宿帳の記入などをされていました。
その後の説明でわかったのは、最初に入ってきたホールがそのままレストランになるという事。よく見ると、カウンターの奥に厨房施設が見える。しかし、最初ぱっとみた目にはレストラン然とはしていないので驚く。

建物の周りに沿うように らせん状に続いた階段にそって客室の扉が並んでいる。
我々は3人だったのだけど、2人対応のお部屋が2つとメゾネット式でベッドルーム2つのお部屋が1つ。2人用の部屋はエクストラベッド対応はできないそうなので、この4人用の部屋に宿泊。
非日常を体感してほしいという意向で 室内にテレビは無し。我々の部屋は 天井が高く 天窓も3つほどついていた。全体に分厚い壁で窓は小さ目。その分 高い位置の窓が多くて 採光には全く問題なく 部屋の中は光があふれている雰囲気。窓が小さいのは北国北海道では暖房効率を高めるために必要な事。

お部屋には、オーナーが厳選した北海道産コスメや、レギュラーコーヒーのセットなども置かれている。家具も木目を基調にしたもので とても気持ちの良いもの。
難点と言えば、お部屋でお湯を使うと結構大きな音がする。近くで車がエンジンをふかしているといった感じの音。多分ボイラーの音なのだろうな。

それでもゆったりとしたソファーに座って CDを聞きながら 天井から降り注ぐ光を楽しむのはなかなか気持ちの良いもの。
CDはフロントで貸してくれるのだけど、自分の好きなものを持ってきてもいいな。

オーベルジュなので 普通の宿泊施設みたいなサービスは無いのだけど、気持ちの良い空間が出来上がっていた。
さて、シャワーを浴びて 夕食に備えましょうか。


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ニングルテラスと森の時計 [旅のお話]

道央小旅行 その2

ホテルのチェックインまでは時間があるので 途中でいろいろ寄り道を。
富良野プリンスの前にあるニングルテラスへ。
ここはニングル(小人)がいる森の中に 小さなお店が点在している。お店とお店の間はウッドデッキで結ばれていて その木製の足場を伝いながら 森の中を歩く。
ろうそくやオルゴール、切り絵細工、木工細工、皮細工、金属細工などの小物が売っているお店。1つのお店は畳3畳ほどの小さなスペースで そこに店員さんが1人、小さな商品の陳列棚があるといったところ。
うっそうと茂った森の中は 昼間でも少々暗めで 歩いているとニングルが出てきそう。お店も「すぐに戻ります」という看板がかかってしまっているお店があったりして なんだか自由な雰囲気。

こういう所はお財布のヒモが緩くなったりしがちなので、我慢我慢。
一番我慢したのは雪の結晶をモチーフにしたアクセサリーなどを売っているお店。雪の結晶のネックレスやブレスレットが可愛らしくて 思わず手をだしそうになったけれど、我慢だと言い聞かせる。
多分私はあの多角形のシンメトリー構造が好きなのだな。それに、小さいころは全く見たことが無かった雪への憧れという物が根強く残っているのだな。今は毎年こんなに囲まれて過ごしているというのに 小さいころの憧れというのもはそのまま残っている。

ニングルテラスを抜けた先にあるのが森の時計。
倉本聰さん脚本のテレビドラマのロケ地をそのまま喫茶店として営業を続けているお店。残念ながら私はその番組は見ていなかったのだけど、本当にそのままらしい。
作品内で コーヒー豆を自分で引いて入れてもらうという設定通り 今もカウンター席では1人分づつ自分で豆をひいて淹れてもらう。
我々は3人だったので ホール席にした。
ここではチョコレートケーキもあったので ケーキセットでいただく。

チョコレートケーキは3種類。
初雪、根雪、雪解けと名付けられたもの。
初雪は 濃厚なガトーショコラの上にうっすらと粉砂糖がかかっている。真っ黒で滋養あふれる土の上にうっすらと雪が降り積もった感じ。
森の時計.jpg
根雪はクルミを加えたホワイトチョコレートベースのムースの上にさらに粉砂糖がたっぷりとかかったもので 全体に真っ白。クルミのちょっと濃いベージュが雪に混ざった小石などの様に見える。
雪解けはチョコがナッシュとスポンジケーキを層にしてあって スポンジのクリーム色の部分が多くて、春が近い雰囲気。

もともとチョコレートケーキが好きなのだけど、こんな趣の異なった3種類のケーキがあるというのが面白い。
我々はちょうど3人だったので、一つづつ頼んで それぞれを味わってみる。
それもまた楽しい。

コーヒーはそれぞれ異なったカップで出されるのだけど、どれも白地に青で模様を描かれた陶器を使っているので なんとなく統一感がある。
香り高く淹れられたコーヒーを飲みながら 窓の外の森を眺めていると、テレビドラマを知らなくても 物語が広がっていきそうな気がする。

ゆったりとした時間が流れているお店でした。

森の時計
新富良野プリンスホテルの敷地内
0167-22-1111(予約不可)
12:00~20:00L.O.

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えびの高原荘 [旅のお話]

初夏の旅 その11

両親と一緒に温泉があるえびの高原荘へ行く。
まずはホテルに車を置いて 隣接する霧島・錦江湾国立公園を散策する。
宮崎県というと南国というイメージだけど、ここは高原なので ちょっとひんやりとする。霧島というと、ミヤマキリシマという高山植物が有名。濃いピンク色の花でツツジの一種らしい。背の低い木にピンクの花が咲いている。ちょっとピークは過ぎた時期だったけれど、まだ名残はあった。
ちゃんと遊歩道が整備されていて、椅子とテーブルのセットなども作り付けになっている。ピークを過ぎている分だけ 人も少なくて 公園を満喫する。

ホテルに戻って温泉を楽しむ。貸切風呂などもあるらしいけれど、私は大浴場でちゃぽん。炭酸水素塩泉で透明なお湯。やや温度は低めながら、お湯から上がってみるとぽかぽかが続く。本物の温泉だ。

夕食は食事処で。
温泉旅館らしい 一堂に並んだ食事は、地元の物も沢山あって嬉しい。
今回は宮崎牛を食べたいと思いながら あまり食べる機会がなかったと思っていたら、宮崎牛の陶板焼きもメニューにあった。これは嬉しい。
宮崎牛は本当においしいと思う。なにせ2回連続日本一の牛だからね。

トレッキング、温泉、地元の食事と 色々満喫したのでした。
私の旅もこれでおしまい。
おつきあいありがとうございました。


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羽田空港 赤坂離宮でランチ [旅のお話]

初夏の旅 その9

花季でしっかりと朝食をいただいていたので、ランチは軽めでよさそうという事で、量を調整しやすいように飲茶に決定。羽田空港の赤坂離宮にしよう。

ランチメニューもあったのだけど、それらには目もくれず 点心からいくつか選ぶ。
以前来た時とは少々メニューが変わっている。
今回 初めて見たのはベトナム春巻き。
赤坂離宮.jpg
生春巻きを揚げたものなのだけど、これが不思議な感じ。
普通の中国の春巻きは、表面がつるんとして パット見た目は紙で包んであるようなもの。それに対して、このベトナム春巻きは生春巻きの皮なので、揚げると皮に含まれた水分が泡になって逃げるのか 網で包まれたようになっている。
メッシュなので、さくさくというよりは ぱりぱりパリッといった軽い歯ごたえ。
これはちょっと面白い。

空芯菜の炒め物を食べながら、台湾で食べた空芯菜の炒め物は、塩味が丸くて美味しかったねぇなどと思いだす。

今回楽しい旅行ができたのも 相方のお蔭。
本当にありがとうねと言いながら食事をする。
我々はここで別れて 私はお休みの後半戦 九州の実家へ一人で帰るのだ。相方は北へ向かって飛び 翌日からは仕事。
よい休日だったね。

<この日 いただいたもの>
空芯菜の炒め物
小龍包
エビ蒸し餃子
ベトナム春巻き
水餃子


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花季の夕食 [旅のお話]

初夏の旅 その8

夕食は1階の食事処で供される。
10畳くらいの畳のお部屋に6人くらいは座れるのではないかと思われる重厚なテーブルとイスがセットされていて、そこで食事をいただく。
床の間には掛け軸、棚には女将が少しずつ揃えていったという趣味の良い骨董品が並んでいる。最初にお部屋を改装する際、工務店さんが民芸調に仕上げましょうと言われたのを「何を言っているの。大正ロマンのイメージで仕上げてください」と言われたそう。

夕食は創作和食。
基本的には和食の技法を使って作られたお料理なのだけど、盛り付け方がフレンチっぽい盛り付けだったりする。そして、器には周りの山から取ってきたといった素朴な風情のみずみずしいお花が添えてある。そういったところが素敵だった。

ソラマメのフランは 100CC位のビーカーにシャーレをかぶせたようなガラスの器。
ガラスの円筒状の器なので、中身のうす緑色がとてもきれいに見える。なめらかな薄緑の茶碗蒸しにエビが入った葛餡が上に層を作っている。
食べてみると、しっかりと取られた出汁の味が広がる なめらかな茶わん蒸し。

お次の前菜の盛り合わせは 一輪挿しにもなりそうな ガラス製の円筒の小さなグラスにそれぞれの前菜をつめて お皿の上にずらりと5つ並べてある。足元にはツル状の葉があしらってある。
花季.jpg
茄子の揚げひたし、蟹の身の和え物、コーンポタージュ、うどのポン酢ジュレ和え、マグロの山掛けといったかんじ。透明のグラスにもりつけられているので、上から見るのではなく、詰められた形を横から見るような面白さ。
普通ならば、小鉢に盛り付けられて出てきそうなものが 盛り付け方を変えるだけで、雰囲気が全く変わる。
ここまでが フレンチっぽい盛り付けだと思ったら、お次の天ぷらとハモのお椀は 日本的な盛り付け。天ぷらには緑のもみじなどをあしらってあり、筍やうどなどの春の山菜も少し味わう事が出来てうれしい。天ぷらで春の名残を感じたら、お次のはものお椀で夏におもいを馳せる。はもにはまるのままの大きな梅が鋳込んであり、表面にも梅ソースの赤いぽっちがついている。梅は甘すぎず ほんのりと酸味があって 柔らかい仕上がり。

お刺身は縦長のカフェオレボウルにみょうがなどのツマと一緒に盛り付けられていて、こちらも斬新。
思えば、和食って基本的には平面のお皿などに盛り付けるものだった。小鉢を使ったとしても、あまり深いものは使わず、縦に向かって立ち上がっていくという事は少ない。椀物も、お椀そのものは深さがあるけれど、種はそれほど高さがないものが多い。
和食って平面に絵を描くような盛り付けだったのだなぁと改めて思う。

この土地で取れるものを中心に 季節を感じさせる食材が使われているところは和食そのもの。山椒やしらすなど、そういえばこの辺りでよく取れるのだったと思い出す。
とても華美ではないけれど、しみじみとおいしいなぁと思うこの土地ならではのお料理でした。

<この日の夕食>
食前酒 梅酒
ソラマメのフラン
5種類の前菜盛り合わせ
野菜と白魚の天ぷら
はものお椀
刺身
筍の煮物
鮎の焼き物
ごま豆腐
湯葉のくずかけごはん
デザート盛り合わせ


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オーベルジュ 花季(はなごよみ) [旅のお話]

初夏の旅 その7

ランチを食べたら 東京駅から踊り子に乗って伊東へ。
今回は伊東の温泉宿でもう1泊する予定。そのお宿は 1日2組限りのオーベルジュ。
伊東駅からタクシーに乗ると、かなり奥の方に入っていく。そこは、温泉街とは全く違う静かな住宅街の中にあるお宿でした。

暖簾をくぐってお宿に入ると、なかは薄暗いホール。ここで女将さんにお相手してもらいつつ冷たいお茶をいただく。お茶と一緒に手作りらしい和菓子と先ほど摘みましたといった風情のあじさいのはな。
花ごよみ.jpg
その女将さんは80代だということなのだけど、ピンシャンしていらっしゃる。
ここは女性3代でやっている宿と聞いていた。女将さんが50代を過ぎた頃に買ったお家で始めたオーベルジュ。女将さんのお母さんと娘さんの3代でやられていたらしい。お母さんは102歳になられ、足が悪くなられたものの、手は動くので手伝えるよとおっしゃっているそう。

オーベルジュなので、宿のサービスはあっさりしたもの。
3階層になっていて、2階部分と3階部分に客室が1つづつ。食事は1階の食事処でとる。とても豪勢な普請ではないけれど、清潔で気持ちが良い。個室には温泉が引かれていて、ゆったりと過ごすことができる。
まるでおばあちゃんの家に泊まりに来たような ゆったりとした雰囲気。
宿の目の前を川が流れていて 喧噪は遠いけれど、川の流れる音がよく聞こえる。この時は特に前日までの雨の影響で水量が増えていた事もあってより川の音が響いていたらしい。

部屋に案内されたら、温泉に入り、ごろんと横になってうとうと。
なんだかとっても時間がゆっくりと流れている。

食事処は2か所に分かれていて、基本的にもう一方のお客さんと顔を合わせることはない。お忍びでやってくるお泊りにも最適。
ここでは、特に何もしないで ゆっくりと時間を過ごし、美味しい食事を食べて 寝るという他に何もしない事が大切な場所でした。

さてさて、そろそろ夕食の時間でしょうか。

オーベルジュ 花季(はなごよみ)
静岡県伊東市岡75-32
0557-38-2020
火曜日休み

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コレド室町 [旅のお話]

初夏の旅 その6

快調にスタートした2日目。お昼ご飯までの間はコレド室町に行こうと思っていた。
日本橋近くに4月にOPENしたこの施設。通常の複合ビルとちょっと違って、江戸の老舗がいくつか入っているのが面白いところ。
漆器の山田平安堂やセレクトショップの中川政七商店などちょっと気になるお店が多いのだ。

ひとまず我々が向かったのはお箸の箸長。
ここ1年位、自分たちが毎日使うお箸を探していた。いろんなところで探しているのだけど、なかなかこれというものが無かったのだ。
箸長は狭い店内ながら、いろんな産地のいろんなお箸がずらり。
その中で気に入ったのが2種類。とても軽い塗りのお箸と、フクロウが螺鈿で入っているお箸。フクロウは福にも不苦労(苦労せず)にもつながり人気のがら。それに、我々がひいきにしているサッカーチームはシマフクロウがマスコットなのだ。
でも、もう一方はとても軽い赤と黒の夫婦箸で 銀のドットが3つ入ったモダンなもの。
結局、お箸はモダンな銀ドットにして、フクロウの螺鈿は同じ柄の箸置きを買う事にした。
気に入ったものが両方揃えられて非常に嬉しい。
箸長.jpg
旅先で日頃使うものを見つけると、それを使うたびにその時の旅の様子が浮かんで嬉しいもの。旅先から日常の物を持って帰るのは大変なときもあるけれど、お箸だったら小さくて軽いからいいよね。

この後、刃物の日本橋木屋では ずらりと並ぶ刃物を眺める。料理の道具やはさみだけではなく、彫刻刀や毛抜きまで。日本刀技術がここに活かされているというのがよく解る。まるで博物館をめぐるようにそれらの道具を見るのが楽しい。
そしてその芸術的なものは、希望をすれば買えてしまうのだから素晴らしい。

そんな老舗の技に触れるひと時でした。


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