道庁で花見：あじのねた：SSブログ

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道庁で花見　[まつわらない話] [編集]

この週末はお天気も良く、ぽかぽかといい陽気だったのでお花見
には最適。
道庁の前庭にも沢山の人々が憩い、シートを広げてお弁当を食べて
いた。さすがにここは火気厳禁なのでジンギスカンの香りはしない。

池には鴨が泳ぎ、鳩やカラスも羽根を休めている。人も、鳥も、
虫もゆったりと時を過ごしている。
北海道の春はいきなりやってくる。堰を切ったように一斉に
花が咲き始める。
梅は咲いたか桜はまだかと言われるけれど、北海道では桜が
咲いたら梅が咲く。ほぼ同時くらいなのだけど　明らかに桜が
先だ。その時期にチューリップも咲く。今まで緑もあまり
目立たなかった風景が一気に華やかになる。

そんな中の桜はソメイヨシノは少なくて、エゾヤマザクラが主流。
それに、桜の花が咲くときには葉も一緒に出るので葉桜がスタンダード。
関東や京都の淡い紅や白の花だけの桜はそれはきれいで圧巻だけど、
何より待ちきれなくって葉っぱも一緒に出てしまいましたという
生命のほとばしりが感じられる　北海道の桜もいとおしい。

道庁の桜もソメイヨシノは散ってしまって地面に花弁の絨毯が
できていた。その分、やや色の濃いエゾヤマザクラが満開だった。
ただ、私はエゾヤマザクラだと思ってみていた物は八重の
ひとつひとつの花にびっちりと花弁が詰まったような桜。
今回ちょっと調べてみるとエゾヤマザクラは花びらが5枚のみ
のシンプルな花だった。これはエゾヤマザクラではないらしい。
ではこれはなに？

私がエゾヤマザクラだと信じていた桜は、札幌の街中にもよく
見かける。遠目にみるとかなりピンクの色が濃くて桃の花の
ような色のボリュームのある桜。ソメイヨシノが淡い淡い紅を
はけで塗った透けるような花びらなのに対して、この桜は
しっかりと紅を主張する。それは冬の間　色が少なかった
北海道に春の色を見せびらかすように。
北海道の春にはそんなやや色の濃い桜がよく似合う。

タグ：道庁