一人暮らし

今は家族で暮らしている私だけど、学生から結婚前までは一人暮らしをしていた。
一人暮らしは、気楽だけど全てを独りでやらなくてはいけない。当然の事だけど、朝　コーヒーを飲んだまま会社に行けば　帰ってきてもそのままカップがテーブルに乗っている。出掛けにごみ箱を蹴倒してしまったら　帰ってきてもそのままゴミが散らばっている。
そんな一つ一つの積み重ねが一人暮らしなのだ。

そんな私の一人暮らしの部屋は　プレハブに毛が生えたくらいの　古い部屋だった。あるとき、モノクロのキスの写真の絵葉書に出会って　トイレにその写真を貼ってみた。
なかなか気に入ったので、どこかへ行くたびに絵葉書のコーナーを物色し、キスの写真を集めていった。集めるたびにトイレの壁にピンナップしていった。大人だけじゃなくって、子供とお母さん、子供同士、動物などいろいろ。
狭い空間が　気に入った写真で埋められていくのが嬉しかった。
その写真たちは　引越しの時に箱に入れて大事に持ってきた。ただ、家族と一緒に過ごす今は　ピンナップする場所はない。

そんな私のキス写真収集のきっかけになった写真が　展覧会のお知らせで目に飛び込んできた。
ロベール･ドアノー展。今年6月から札幌芸術の森美術館で開催されるらしい。
行ってみようかな。

コメント 4

ロベルト・ドアノーの写真、懐かしいですね。
読んでいて私も一人暮らしの頃を思い出しました。先日、仕事で以前住んでた近くまで行ったので、帰りにその街に寄ってみたんですよ。駅前など記憶がたどれないほど大きく変わっていてびっくり。ずっと馴染んでいたはずの街での圧倒的なアウェイ感は意外でしたが、その頃にまったく戻るとかいうのではなく、それを土台に新しく積み重ねていけばいいんですよね。たぶん。
美術館での新しい積み重ねが楽しみですね。
by うさこ (2013-05-05 11:26) 

＞うさこさん
ロベルト・ドアノーをご存知でしたか。
昔すんでいた場所がまるっきり変わってしまうのってなんだか
寂しく感じたりしますが、確かにそれを土台に新しく積み重ねる
って考え方は素敵ですね。
by 幸福もん (2013-05-05 21:59) 

ピカソのパン。
あー、見たことあるーって思いました。
写真家の方ってなかなか名前まで覚えられませんが、これとこれは同じ人の写真。ってわかるんですよね。
by mei (2013-05-09 14:27) 

＞meiさん
そうそう、私も今回初めてお名前を知りました。
写真って　本当に個性が出ますね。
不思議な感じです。
by 幸福もん (2013-05-12 20:52)