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雪道を歩く [まつわらない話]

九州生まれの私が北海道にやってきてから20年が経つ。
子供のころから雪道を走っている道産子の皆様と違って、雪道には慣れない私が何とかつかんだ雪道の歩き方について少し語りましょう。

まずは、絶対走らない。
なぁんだと言われそうだけど、これを続けるのはなかなか難しい。ちょいと走ればあの列車に間に合うのに、あらあら信号が点滅し始めた、待ち合わせの時間に遅れそうだから急がなくっちゃ こんな事は日常にたくさん転がっている。
でも、雪が積もってきたら私は絶対に走らない。走るとすれば、雪が無い屋内のみ。屋内でも 誰かの靴底についてきた氷がそのあたりに落ちて凍っていることもあるので、あまり走らない。点滅した信号は次の回を待ち、時間には余裕をもって出る。
横断歩道ではないところでの横断もしない。夏場はちょいと目の前のお店に行きたかったら ショートカットするところも、遠回りをして横断歩道まで行く。

次に歩くことに集中する。
子供には「よそ見をしないの!」と言っていても 大人も結構よそ見をするし、歩くことは当然なので それに集中するということは少ない。でも、雪が降ったら 基本的に歩くときには歩くことに集中する。
目の前の路面は凍っているのか、深雪なのか、もともと斜めの場所じゃないのか、より歩きやすいラインどりはどこなのか そんなことを考えながら歩いている。
今夜の献立なんて考えながら歩いていたら 転んでしまうからね。

ラインどりを考える。
まっすぐ行く道が最善の道とは限らない。
より歩きやすい場所はどこなのか見通しながら、歩く道を考える。
歩きなれた道でも、それまでのお天気によって 凍っていたり、溶けていたり。どこを歩くのが一番滑りにくそうなのか 考えながら歩く。

その次くらいにやってくるのが 雪道に適した歩き方をする。
歩幅は狭く、基本的には足全体が一度に地面に着くべた足、バランスが崩れないように、踏み出した足が滑らないと解るまで後ろ足にも重心を残しておくなどがその歩き方。
子供の頃から雪道を歩いている人はこのあたりがうまい。大人になってからだとなかなかこれを体得できないのだ。

毎日こんなに真剣に歩いている。
今年も転ばずに歩けるかな。

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