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おおかみこどもの雨と雪 [映画と本のお話]

サマーウォーズを作った細田守監督の最新作「おおかみこどもの雨と雪」を観に行った。

狼男と恋に落ちたお母さんが産み落とした 2人のおおかみこどもをどの様に育てたかというお話。お母さんは、おおかみこどもを産む時からどこにも頼れず、病気の時も相談する事も出来ずという難しい中 おおかみこどもを育てていく。

最初は いろんな苦労に満ちたお母さんを「頑張れ!」と励ましつつ観ているのが だんだんと子離れ・親離れについて考えながら見ていた。人間でも、子離れ・親離れは一緒だ。これは永遠のテーマなのかもしれない。

そんな風に観ている中、どうしても気になったのが作画。
今回は 主人公達がはっきりとアニメ画なのに対して 風景はかなり写実的に描かれている所が多い。だから人物が浮いて見えてしまうのだ。何が違うのだろうと思ってみていると 影が違うのだ。絵は影が入ることでぐっと立体的になる。背景にはこの影がしっかりと入っているのだけど、人物の影があまり入っていないので かなり2次元に見えてしまう。
背景も2次元であれば アニメとしてまったく気にならないところが、片方に影があり 片方にあまり影がないと どうしても自分が対応できなくなってしまうのだ。両方2次元だと 想像で補ってしまう所が うまく補えない。
この辺りがなかなか難しい。

テーマや作品としては良いのだけど、私としてはサマーウォーズの方が好きだったな。

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SNOW WHITE [映画と本のお話]

平日にお休みが取れたら映画と言うのが私の定番。
今回はSNOW WHITEを観てきました。

白雪姫といえば、ディズニーの可愛らしい白雪姫の刷り込みが強いのですが、元々は怖い物語。だって、父親をたぶらかした魔法使いが継母になって、いろんな手を使って 自分を亡き者にしようとしてくるってお話ですよ。

面白かったのが、このSNOW WHITEの前に上映される予告編でもう一つの白雪姫の映画 ジュリアロバーツが自己中心的な女王様をやっている「白雪姫と鏡の女王」が流れた事。そうそう、いろんな解釈ができるのよね。

さて、今回観たSNOW WHITEはかなり戦うお姫様。
七人の小人や毒りんごなどといったモチーフは使われているものの、かなり解釈が違う。やはり現代には自分で未来を切り開いていく強い女の方がしっくりくるのかな。
白雪姫というと、年を重ねていく女性が、若いピチピチの女性の世代交代を認めたくないお話。私はだんだんとちょっと女王様にも肩入れしたくなってくる年頃にもなってきている。ここで、女王にあまり肩入れしすぎると なんだかかわいそうなお話になってしまうので、ここは女王がヒールに徹する事ができるかどうかが 大人が観る白雪姫のポイントだと思う。
その辺がねぇ。白雪姫がか弱いお姫様ではなく、強いお姫様って言う所でも 対比があいまいになってきて、女王様が圧倒的に悪に徹していない感じがした。
愛を注がれて育った姫と、呪詛の言葉で育った姫の運命の差が大きく出たのねと言う雰囲気。

終わり方もまた、お姫様は王子様と結婚しました。おしまい。では無い所が含みを持たせる。
私としては で、その後はどうしたの?って聞きたくなってくるのだ。
それもこれも、ディズニーの白雪姫のインプリントが強すぎる為なのだろうな。


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ジーンワルツとマドンナヴェルデ [映画と本のお話]

チームバチスタを書かれた海堂尊さんの2冊の本。
書かれたのは数年前で、2011年に映画にもなったので 覚えておられる方もいらっしゃるかもしれない。
私は海堂さんの本は結構好きなので 少しずつ読んでいる。この2冊はなぜか後回しになっていた。

人工授精・代理母問題と、医療行政問題を題材にしたお話。
まずは 発表された順番通り ジーンワルツ、次にマドンナヴェルデを読む。この2冊は間に2年ほど挟むらしいのだけど 同じ物語を違う視点で描いた2冊。ジーンワルツだけでは謎だったり、ちょっと説明不足だと感じたところが マドンナェルデで明らかになっていく。
結局、もう一度ジーンワルツを読み直すと また違った風景が見えてくるので面白い。

子供が無事に生まれて、その後も育っていくという事が奇跡なのだと考えさせられる。自分を産んでくれた母と父がであって、母のお腹の中で育ったからこそ 今の私がいる。
卵子と精子が出会えば子供として生まれてくるというのは当然の事ではないのだ。今ここで生きていられるというのはありがたいことなのだ。

海堂さんの本では繰り返し 医療の疲弊が言われる。今の医学の発達というのは素晴らしい。
以前ならば 違う病名で亡くなっていたり、手法が確立されていなかった手術が、病名が解るようになり 対処方法がわかってきたりする。
それは 医師やその他の医療スタッフが精一杯努力した先にあるぎりぎりのものなのだと感じる。以前よりもずっと余裕が少ないので 一つの小さなミスが 行方を左右したりする。

私自身も 以前 網膜はく離の手術を受けて 今も眼球にシリコンが張り付いている。
この術式だって 私が手術をした10年程度前にやっと確立した手法だった。手法が確立し、その手法を使える医師に当たったから 今の私の目は見えているのだ。そうでなければ 失明していたかもしれない。

我々には 幸か不幸か子供はいないけれど、人工授精も代理母も 私はその心情が理解できる気がする。
何度か読み返しながら 自分の命に感謝をすると共に、よりよき未来を作る為に 私にできることはなになのだろうかと深く考えてしまうのでした。


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テルマエロマエ [映画と本のお話]

久しぶりに相方が観たいと言うので一緒に映画を観に行った。
ヤマザキマリさん原作のテルマエロマエ。
原作のテルマエロマエは漫画なのだけど、手塚治虫賞など多くの賞を貰った作品。ただ、ヤマザキさんの弁によると「こんなおじさんやおじいさんの裸ばかりの漫画がこんなに評価されるとは思わなかった」という事。そのお話通り、おじいさんやおじさんの裸が大量に出てくる映画になっている。

古代ローマの浴場「テルマエ」建築家の阿部寛がふとした拍子に現代日本にタイムスリップし 日本の銭湯やお風呂にアイディアを得て それを斬新なテルマエ設計に生かしていくというストーリー。
タイムスリップするあたりなど漫画ならではのチープ感あるつくりで詳しくは語らず 「そうなっちゃうのだ」という流れになっている。それもネタとして笑うところ。

阿部寛といえば、北斗の拳やトリックシリーズなど印象的な役が多いのだけど、そのパロディも少々含まれている。ヒロインの上戸彩のバイト先が携帯電話会社ではないのが残念なのだけど。

この映画の見所は何と言っても 濃い顔の日本人俳優VS平たい顔族といわれるこてこて日本人俳優さんたち。特に、平たい顔族の日本人おじいさんが、どこかで見たことがあるものの 名前が思い浮かばないというベテラン脇役さんたち。
そうそう、銭湯やひなびた温泉ってこんな風なおじいさんたちが多そう。

そして、ある程度古代ローマの歴史に沿った流れになっているので、ケイロニウス、アントニウスなどが出てくるのだけど 私はどっちがケイロニウスで どっちがアントニウスなのかごっちゃになってしまうというていたらく。俳優さんが出てくれば解る所、他人が言葉で語る部分がわからなくなってしまうのだ。ここが解らないと ストーリーが追えなくなるので、これからご覧になる方はこの2人をちゃんと認識できるようにする事をお勧めしたい。
とはいえ、判らなくなっちゃうのって私だけなのかな。


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幸せの教室 [映画と本のお話]

ジュリア・ロバーツとトム・ハンクスの共演!という映画。
大学に行ったことがないという理由でリストラにあったトム・ハンクスが 大学へ行き ジュリア・ロバーツ演じるちょっと倦んでいる女性教師と出会うというお話。

この映画を見ながら思ったのが、日本とアメリカの大学に対する考え方の差。
人種差別に過敏に反応するアメリカでは 学歴というものが差別の対象になりやすい。そしてその大学は 講座毎の参加がかなり行われているように見える。
日本だと、殆どの人が4月に入学して4年〜数年で卒業するという流れになっている。大学進学も高校卒業の直後から数年が大多数で、一旦社会人になってから 大学に入るという人はそう多くはない。

今回リストラにあったトム・ハンクスは その数日後には講座を2つほど受講する事に決める。それには入学式なんて大々的なものもないし、この講座とこの講座を受けてみようかなという軽い感じなのだ。
社会人になってからの方が 学びたい気持ちは高まるという傾向はあると思う。
「あの時やっておけば良かったなぁ」「この知識があればもっと仕事がやりやすいのに」「これについて学びたい」そんな気持ちが出てくるからだ。それに、自分で稼いだお金を使って、時間をやりくりしたりして学ぶという事もあり 学ぶ姿勢が変わってくるのだろう。
学生の頃は休講になったら万歳という感じがあったけれど、本当は休講になったら怒るべきなのだ。
学ぶって楽しい事だし、それによって人生が変わったりするのだ。

学ぶ事に遅すぎることはないし、いつからだっていろんな事はスタートさせられる。

そして、映画の中ではバイクが象徴的に出てくる。
なんだか私も久しぶりにバイクに乗りたくなっちゃったなぁ。
そうそう、私も二輪中型免許を取ったのは40歳の時でした。学生の頃の私は中免を諦めていたから 20年後に自分が免許を取るなんて考えてもいなかった。

大人になってからでも 新しいことが始められて 人生は変えられるというのは嬉しい事。
そんな事を思い出させてくれた映画でした。

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ミシュラン北海道 特別版 [映画と本のお話]

ミシュラン北海道版が本日発売となりました。
発売前から マスコミへのお披露目などがあり ☆付のお店はどこだというような情報は少し出てきていました。
そして 昨日のうちに 相方は早速手に入れてきました。

ざっと見た感触では、「あぁここも載ってしまったか」。元々予約が取りにくかったお店が載ってしまったので さらに予約が取りにくくなるなぁと思うお店もあれば、あれ?あそこは載っていないのねというお店も。
☆付きのお店以外に、ビブグルマンといって3500円以下で食べられる美味しいお店と紹介されているところも多数。ただ、私が知っているそのお店は3500円以下で食べられなくはないけれど、そこで普通に食べるともうちょっとかかってしまう。もちろん 値段以上の価値が充分あるし、そのお店の美味しいところを堪能するにはそれくらい出して欲しいよなぁと言うところもありました。
また、巻頭に北海道食材辞典が付いていたのが興味深い所。

もとから言われていた事ですが、ミシュランはイタリアンや中華料理をはじめとするアジア料理に厳しい所があり あそこは?というお店も結構ありました。
逆に 土地柄なのか ラーメン店がかなり載っていたのが面白い所。しかしスープカレー専門店やジンギスカン店は無しというのもまた面白い所。
これも一つの見方として 自分のお気に入りのお店が見つけられればいいのかな。

札幌の店舗の中で 我々が既にお気に入りだったり 行こうと計画していながらも行けていないお店は1/4程度でした。札幌だけで150店舗ぐらい載っているので 結構な確率なのかな。
札幌以外のお気に入りのお店もかなり掲載されていました。
今までの情報源でも 外れなくお気に入りのお店が見つけられているのだなと思ったところでした。

今回のミシュランは 北海道版として 札幌以外の地域のお店も沢山載っているので、ドライブしながら行くというこのガイドのコンセプトにあったものなのでしょう。
我が家の車のタイヤもミシュランなのですよねぇ。


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電子書籍とリアル本屋 [映画と本のお話]

最近 電子書籍を探している。
出張などで長いこと交通機関にゆられる機会が増え、本を持ち歩く事が多くなった。通常の通勤であれば図書館で借りたハードカバーでもいいのだけど、出張の時はかなり重い。
それも1冊では足りないので複数冊をもって歩くとなるとかなり厳しい。

そこで、電子書籍だとい 最近品揃えが増えてきたという電子書籍ならばiPodで読めるじゃないかと思いついた。何冊か試しに買ってみたけどなかなか良い。電子書籍ってこういう人のためにあるのじゃなかろうか。

ところがこの電子書籍を探すのが大変なのだ。
1箇所の本屋で買い続けていけば、だんだんと好みを理解してくれたり同じ作家の新刊を教えてくれたりするのだろうが、一見で行くには選びにくいのだ。
書名や作者をはっきりと覚えていれば問題ないが、なんと私は作者の名前もうろ覚えなのだ。本屋だと あの辺にあるとあたりをつけて行ったり、新刊のコーナーをのぞけばなんとなく欲しい本が出てくる。
ところが、電子書籍では 現在 昔の本の電子書籍化もハイピッチで行われているので 全てが新刊。しかも、好きな作の書籍が電子化されていないものも多々あるし、旧作のみが電子化という作家も多いのだ。
私にとっての玉石混交の中 買いたいと思う1冊を探し出す事のなんと難しい事か。

結局 リアル本屋へ行き これがよいと思う本を見つけてその書名や作者をしっかりと覚えておいて ネットで検索するという本末転倒の状態になる。
そうやってリアル本屋で本を探していると、欲しくなっちゃう本が出てきて 結局本を買ってしまったというオチなのです。しかも、なぜか本を見ているうちにリミッターが外れてしまい、お会計をすると6600円も本を買っていた。あぁ、駄目じゃん。

そんな中、ずっと昔にうさこさんがブログで書いていらした「きのう何食べた?」という漫画をいきなり1巻から5巻まで大人買い。こんな時に大人でよかったと思うのだ。
きょう何食べた?.jpg
この漫画はゲイの男性の日々の生活と料理についてのお話。料理が好きなその男性が作る料理は食費切り詰めの家庭料理なのだけど 手を掛けて美味しく仕上げる。食材も使い切る。その献立の立て方や アレンジが とてもリアルで面白い。
私自身も同じように献立を立て 食材を使い切ったときの満足感を思い出して嬉しくなるのだ。
読んでいると料理を作りたくなる本。
これは書名が判っていたのだけど電子化されておらず。
それに、漫画はiPodの画面では小さすぎるからせめてiPadぐらいはなきゃだめだから やっぱりリアル書籍で正解。

こんな本の出会いもあるから やっぱりリアル本屋通いは止められない。
それと、飛行機は電子機器を使えない時間が結構あるので 結局 普通の文庫本も必要になるのよね。


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麒麟の翼 [映画と本のお話]

最初に謝らなければならない。
麒麟の翼という題名と阿部寛さんのポスターで 京極夏彦さんの京極堂シリーズだと思っていました。さすがに 映画のチケットを買う直前に その認識は誤っていて 東野圭吾さんの新参者シリーズだという事を知りました。
誰に謝らなくてはいけないのかよく解りませんが、とにかく 謝らねばならない気がするのでした。

そんな感じで観にいった麒麟の翼は見ごたえがありました。
ストーリーについては まだこれから観にいかれる方がいらっしゃると思うので 余り触れませんが、親子というものや、正しい事 正しくない事 正しく見えることというのを考えさせられました。

正しいか正しくないかは 見る立場や見る時期によって変わるし、後からああすればよかったという事はだれにでもあることなのです。時間が経って 結果が解ってから それが正しい事だったのかというのを検証するのは大事ですが、過去に遡って その選択を責めるのは酷だと思うのです。
選択をした時には結果が解らないのですから。
ただ、その時その時で 正しいと思われる選択をしたいものだと思いました。

そんな映画ですが、私が気になったのは 仮面ライダーさんたちが多かった事。仮面ライダーシリーズに出ていそうな俳優さんが多く出ていたような気がするのです。私は仮面ライダーをよく観ていた訳ではないので、本当に仮面ライダーさんなのかどうかもあやしいし、もしかすると 過去に仮面ライダーに出た俳優さんは1人もいなかったのかもしれませんが、なんとなく 仮面ライダーに出そうなイケメンが沢山出ている映画でした。

そしてもう一つは、エンドロールで ほんの1シーン しかもポスターでしか出なかった俳優さんの名前が ちょっとよい場所に 堂々と1人で流れていったことでした。

そんな本編にまったく関係の無い事が気になってしょうがないのでありました。

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ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル [映画と本のお話]

公開から1ヶ月以上が経ち 今更という感じですが 観にいってきたのでその感想など。

タイトルが流れる所で 流れるスパイ大作戦の音楽を聴きながら この音楽はミッション・インポッシブルの音楽だと思う人の方が多いのだろうなぁなどと思っていた。
今回のタイトルでは 導火線をイメージした ちょっと古めの作りで スパイ大作戦の雰囲気を出している。小さい頃に見た あの近未来的で ちょっと大げさなスパイ大作戦を思う。

前回もそう思ったのだけど、アップルがタイアップしているのだろうと思うほど アップル社製品が随所に出てくる。いまや指令を受け取るのもiphone,作業をするのにつかうのもipad、暗号解読やネットに進入するのはMacBook。
実際にいろんな事をやるパフォーマンスはあるのかもしれないという気がしてくる。

前回の話が伏線になっているところもあり MI4という名前がついていないにもかかわらず、MI3を見ていたほうが楽しめるつくり。

それにしても思うのは この作品は「そんなのありえないでしょ」と思わせる大げさな仕掛けやアクションなどが楽しみの一つなのだけど、だんだんとこの仕掛けも もしかすると実現できるのかもと思わせる。以前はこんなものを作るには膨大なお金が必要だと思っていたものが、どんどん安価になり 手の届く所で売っている。ITの進化を思う。

それに対して これって凡人的に観ていると 壊したものや使っている車や飛行機など この膨大な資金はどうやって準備されるのだろうかと下世話な事を考える。
だって、高そうなものもバンバン壊して(壊れて)いくし 本当にいいの?と思ってしまうのだ。そんなの映画の中のことで 「それは言わない約束でしょ」ということなのだけど。

いろんな意味で アメリカ映画らしい 娯楽映画として 楽しめるものでした。

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しあわせのパン [映画と本のお話]

韓国旅行記中ですが、時事物なので ちょいと先にいれておきます。

原田知世さんと大泉洋さん主演の映画「しあわせのパン」を観て来ました。
北海道の洞爺湖畔で撮影したこの映画は 全国では来週から公開ですが 北海道のみ1週早く1月21日から公開されています。
しあわせのパン.jpg

静かな静かな映画です。東京で疲れてしまった原田知世さん扮するりえさんが 大泉洋さん扮する水縞君と北海道の月浦という田舎で カフェマーニというカフェを営むというスタート。
水縞君がりえさんをどんな風に口説いたのか どんな風に二人は出会ったのかという説明も何も無い。最初は この2人は一緒に仕事をしているだけで夫婦ではないのではないかと思ったくらいの 淡々とした感じ。

印象的なのが 香りを嗅ぐというシーンが随所にあるところ。
食材や料理の香りをかぐという行為は 大地の恵みのありがたみを身体に取り込む作業なのではないかという気がしてくる。

美しい風景の中で 小さな起伏で語られるエピソード。
そこには 美味しい料理があり、焼きたてのパンを分け合う2人がいる。それは主人公の2人だけではなく、サブで登場する人たちも含めて。

北海道の田舎に住むということは美しい自然の中に住むというきれいごとだけではない。吹雪の時もあれば、寒くて閉ざされる時期も長い。
それでも、好きな人と一緒に 美味しい食卓を囲むという事が とても大事な事で とても素敵な事なのだとおもう。贅沢ではないかもしれないけれど、たっぷりと太陽をあびた健康な食卓。
材料だって なんでも揃わないかもしれないけれど、そろわなくったって美味しい食卓はできるのだ。

劇中にラクレットを食べるシーンが出てきて、隣の相方も私も「今日はラクレットだ」と心に決める。好きな人と一緒に美味しい食事という小さな幸せが日々 積み重なっていくという事の 幸せを忘れないようにしなくては。

とても良い映画でした。
映画を観終わったら 好きな人と 食卓を囲みたくなりますよ。


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