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エグ・ヴィヴ [食卓の素(札幌圏の食材)]

そこは不思議なパン屋さん。
行ってもパンがあるかどうか解らない。
どのパンがあるかなんて、行ってみないと解らない。
行っても買えないことがある。
でも、最近釜が2つになったから前よりも沢山焼いてるみたいだよ
という話を聞いた。

国道を走っていって「忍路」という地名が見えたらよこにそれて
鋭角に曲がった坂道を上がるとそこにある。
海を見下ろす高台に、1軒のおうちがある。
階段を数段上がって扉を開けて おうちの広めの玄関のようなところに
机が置いてあり、そこに裸のパンが乗っている。
奥に見える作業台にはたった今でき上がったパンが釜からでている。
それをそのまま手前の机の上に運んで、そこが陳列台になる。
以前行ったときには、奥さんが片手に小さな男の子を抱きかかえながら 
ちゃっちゃと片手でパンを運んでいた。

今日 エグ・ヴィヴに着いたのは13時過ぎ。
店の前には14:15OPENの文字。
あー、午前中の分はもう売り切ってしまって 14時過ぎないと釜から
でてこないんだねぇと話しつつ30分くらい周りを回って時間をつぶす。
駐車スペースは4台分程度しかないので、エグ・ヴィヴの駐車場で海でも
見ながら時間を過ごそうと戻る。まだ小1時間はありそう。
ラジオを聞きながら車の中で外を眺める。
今日は太陽が出ていて気持ちは良いけれども、風が冷たい。
風がしのげる車の中だとうららかな良い天気。
横では同じように車を止めた家族が 小さな子供2人と外に出て
「けん けん ぱっ」と遊んでいる。子供の笑い声があたりに響く。
幸せがその場に満ちている。

そんな中、店が開く。
4人も入ればいっぱいになってしまう店内、2グループぐらいでいったん
扉を閉めてくださいと言われて 外で足踏みしながら待つ。
順番が巡ってきて、扉の中に入り 今日のパンを見る。
田舎パンやバゲット、500グラムパン、1キロパンなど ハード系のパンが
並んでいる。見ている前で、どんどん品物が並んでいく。
バゲット、田舎くるみパン・ヘーゼルナッツとカシスのパン・田舎パンに
ジャムやナッツが乗っているパン3種を選んだところでもう買いすぎだと我に返る。
会計をして貰っているときに、木の箱に入ったパンが出てくる。
酔っぱらいフルーツのパンだって。
頭の中でブランデーに浸ったブドウのやいちじくの味がする。
「あーっ、それも加えてください!」
結局3600円もパンを買ってしまった。

どんどん馬鹿者になっていく。

帰り道の車の中 ずっとパンの香ばしい香りがしていた。
それは 思わず身体をゆるませる 幸せの香りだ。

エグ・ヴィヴ
小樽市忍路1-195
火水 休み
営業時間はパンがある時間
エグ・ヴィヴ.jpeg
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