酔っぱらいのお土産

酔っ払いが手に折り詰めを持って千鳥足というのは、お話の中だけの
ことだと思っていたが、身近にいた。
相方は　酔っ払うとよくお土産を買ってきてくれる。

お菓子屋が開いていればケーキ、あいていなければコンビニのアイス、
少々小腹が空いていたらお寿司というところ。
以前ケーキを買ってきてくれたときには、何故かショートケーキの苺と
ショコラのトッピングのチョコが逆についていた。どちらか片方に寄る
のならば判るけど、どちらもちゃんとほぼ正しい位置にのっかっていた。
単に組み合わせが変だっただけ。途中で入れ替わったらしい。箱の内側
にはバウンドした跡があった。どんな風に持ってきたのだろう。
よっぱらいだからしょうがないか。

今日は手にすし善の紙袋を下げていい気分でご帰還。
ニコニコ笑いながら「はいっ」と手渡された袋には包みが２つ。
一つはよくありがちな平べったいおすしの折の袋。もう一つは
縦15センチ×横10センチ×高さ10センチ位の直方体。これは何？
と思って開けていると、嬉しそうな酔っ払いは「それ、太巻き」
箱の中には紙に包まれた太巻きがゴロンと入っていた。

竹の皮の上に乗った太巻きは　卵やお新香、でんぶがのぞいて
切り口がきれい。さすがすし善の仕事だ。
テーブルの上に　小皿を用意して　もう一方に入っていた握りと
太巻きをご相伴させていただく。

寿司って寿司屋で食べるのが一番だけれど、夜中に陽気な酔っ払いと
お土産寿司をつまむというのもまた良い。
飲んだ帰りに　思い出してくれたのも嬉しいのさ。
ありがとね。

すし善大丸店
大丸札幌店８階
すし善の入り口の横にお持ち帰り用の窓口が別に有り

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