黄桃：あじのねた：SSブログ

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黄桃　[おうちの食卓] [編集]

生の果物を食べて驚いた事が何度かある。
筆頭はさくらんぼ。小さい頃、さくらんぼと言えば缶詰の真っ赤な
さくらんぼだった。プリンアラモードに、パフェに、白熊（南九州で
ポピュラーなカキ氷）に、てっぺんに真っ赤なさくらんぼが乗っていた。
生の苺は食べたことがあったけれど、生のさくらんぼなんて食べたことは無かった。

大きくなってから　生のさくらんぼを食べて驚いた。それまで長いこと
騙されていた。さくらんぼって真っ赤でやわらかい物だと思っていたけど
大きな間違いだった。ぷちっという歯応えも気持ちが良い　甘酸っぱい
シロモノではないか。

思えば、みかんの缶詰とみかんとは別物だ。南国育ちの私は生みかん
は一般的だったので　最初から別物だと知っていた。
しかし、さくらんぼまでがそうだったとは。

大人になってからは、果物は高いとか、お酒を飲んでいると食後に
果物を食べるタイミングが無いなどという理由でなかなか果物を
食べなくなった。もらったら食べるという消極的な姿勢。
子供の頃は食後に必ず食べていたのに。

そして先日　黄桃を貰った。桃と言えば白桃が中心で　生の黄桃を
食べるのは初めて。黄桃といえば缶詰だった。生の黄桃も缶詰とは
違っていた。シロップ漬けと違うのは当たり前なのだけど、知識
として判っているのと実際体験してみるのとでは大違い。あぁうまい。
生の果物と言うのは美味しい物だったのだなぁとしみじみ思う。
そして、黄桃って外側は黄色くないのだなぁ。
たまたま、表面が黄色い白桃が家にあった。それと並べておくと　
表面が黄色い方が黄桃のような気がしてくる。なんだか不思議な感じ。

野菜の種類は色々覚えているのに、果物種類はこんなにも知らない。
果物にはどんどん新しい種類が出てくる。ちょいと見ないうちに
知らない名前ばかり。
美味しい黄桃を食べながら、名前を覚えておかないと次にまた
指名買いできないなぁとぼんやりと考える。
さて、この桃の名前は何だっけ？
うまい桃、それで良いじゃないか。

うまい桃をくれた友人へ　
堪能したよ。本当にありがとう。

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