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小さい頃から好きでした その2 [いろんな思い]

やっぱりと言うべきか、小さい頃から料理が好きだった。
私が大好きだったコロッケは 衣をつけるのに手間がかかる。
これをお手伝いするからと 労働奉仕を申し出て作ってもらっていた。
母の作るじゃがいものコロッケは美味しかった。今も美味しい。
コロッケ.jpeg
胡麻を振り掛けるときには、指でひねって香りを出すこと。お皿や
鉢に料理を盛る時には 小高く盛り上げること。山椒の葉を飾る時には、
ぱちんと手のひらでたたいて香りを出すこと。そんな一つ一つを教わった。
昔の狭いダイニングキッチンは魅力的な空間だった。

最初にお菓子を作ったのは小学4年の時だった。夏休みに祖母の家に
遊びに行っていた時にまだ未婚だった叔母が一緒に作ってくれた。
もちろんそれまでも、混ぜるだけのシャービックだのは作っていたけど、
オーブンを使ったお菓子作りをしたのはこの時がはじめて。
麺棒で伸ばして 型で抜いて オーブンに入れて。美味しいにおいが
してくるとワクワクしてたまらなかった。

インスタント珈琲を使って作った珈琲ゼリーは、珈琲の量を大匙と小匙を
間違えて、とんでもなく苦いゼリーを作った。
どうやっても食べられなくって、がっかりした。

学生の頃、寮の4畳程度の狭い部屋に、オーブンレンジを持ち込んで
お菓子を作っていた。そのオーブンレンジは寮の個室の電気容量を
超えていた。部屋の中の電気器具を全て切って、照明も落として
オーブンを使った。それでも、最後にピッと音を鳴らす時にヒューズが飛んだ。
ベットと机しかない空間に甘い匂いが漂うのが楽しかった。

思えば、小さい頃から好きなものは変わっていない。
なんだか不思議な感じさえするが、そういう風に出来ていたのだな 私は。

タグ:コロッケ
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涼

こんばんは!その1も素敵なお話でしたが、今回も!
お母様から教わることが多くて、キッチンが魅力的だったなんて
とてもうらやましいです。

私の母は料理下手で知識のほとんどは祖母や家庭科から得たものです。
何で、料理嫌いだったのかなぁ・・・聞く機会は無いのですが・・・。
唯一美味しかったかなと思えるのは「キャベツの卵とじ」位です・・・・。
by 涼 (2008-11-14 23:41) 

mipoo

私も前の住まいでは、よくブレーカーを落としていました。
だから、幸福もんさんと同じく電子レンジを使う前に、
部屋の中の電気器具を全て切って、照明も落として・・・

そのときは大変だったけど、過ぎちゃえば
懐かしくほほえましい想い出になるもんですね。
by mipoo (2008-11-15 00:09) 

幸福もん

>涼さん
多分、私が食べることを好きになったのは母のお陰だと思い
感謝しています。
涼さんにはおばあさまが教えてくださったのですね。
それもまた素敵ですね。

>mipooさん
mipooさんもブレーカー落としていましたか。
そうなの、真っ暗な中でオーブンの灯りだけ。思い出せば
楽しいですね。あの光景は香りと一緒に思い出されます。
by 幸福もん (2008-11-15 09:39) 

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