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小さい頃から好きでした その1 [いろんな思い]

どうしてそんな所に目が行ってしまうのだろうと思うことは沢山ある。
私は建物が好きだった。住宅の見取り図を見てその家を想像するのが
好きだった。中学生の時にその時一番好きだったミサワホームの
パンフレットが欲しくて 資料請求した。張り切ったセールスマンが
資料一式を携えて我が家の呼び鈴を押し 相手が中学生だと判ると
落胆していた。家が欲しいわけではないの、そのパンフレットが欲しいの。
今でも 住宅のチラシを見てかなり楽しめる。

そんな人はそうは多くは無いと思っていた。間取りの手帳という本を
見つけて狂喜した。間取りを見て楽しむ人は結構沢山いるらしい。
「間取りの手帳」はどの頁にも不思議な間取り図が載っていて 
コメントが入っているだけの本だ。それだけなのに 私には大変面白い。
この世には不思議な間取りの家が沢山ある。
間取りの手帖.jpeg

妹尾河童さんの河童が覗いたシリーズも好き。これに、どうやって
俯瞰図を書くのかという事を書かれていた。書かれている通りに
メジャーで隅から隅まで測り、方眼紙に書いていくとあら不思議。
河童さんが書くような俯瞰図ができあがる。基本的に全てメジャーで
図って書いているらしい。

そして 同様の書き方をしているのが「旅はゲストルーム」。
これは建築家の方が書かれているのだが、チェックインした途端に
大汗をかきながらメジャーで各寸法を測ってスケッチブックに
書き起こすらしい。さらに、色を塗る。じゅうたんなどは一部分
だけ拡大して書いたりもしている。最近ではレーザーでワンタッチで
測ることが出来る物をお持ちになっているそうだが、基本は全てを測り 
忠実に製図するという姿勢。

ホテルや旅館に泊まるたび、この人たちの姿勢を思い出す。
全てを記録しておきたい気持ち。
私は記憶力には全く自信が無いが、今まで泊まったホテルの風景などは
色々思い出すことができる。ただ、それは感覚でしかなく 図面に
起こした記録ではない。泊まった部屋の記録を取りたいと思う。

もっと若い頃は、どんな宿でもよかった。泊まれればよかった。
今でも、割り切って泊まることは多々ある。割り切って泊まるの
であれば、風呂トイレ共用でも全く構わない。
しかし、宿に泊まることを目的に旅行を組み立てる事も好きに
なった。多分、私をそうさせたのは シンガポールラッフルズだろう。
そこから始まったのだ。ラッフルズの部屋の中は今でも思い出せる。
でも、思い出せるだけでは物足りない気がするのだ。

また、いろいろな所で 建築物の意匠などを見るのも好きだ。
古い建物を見学に行くと、窓枠や瓦、植木鉢に至るまで 
普通の人があまり見ていないところの写真を撮っている。
そんなマニアックな本は探してみると結構沢山あるので、
やっぱり同好の士はいるのだろう。

何より、絵画と違って建物は その場所から中々動かない。
その場所に行ってみないと見ることができないのだ。
やっぱり旅にいくしかないか。

「間取りの手帳」
佐藤和歌子著 リトル・モア

「河童が覗いたヨーロッパ」
妹尾河童著 新潮文庫

「旅はゲストルーム」
測って描いたホテルの部屋たち
浦 一也著

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