フランス食堂クネル：あじのねた：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

フランス食堂クネル　[近所の食卓（札幌圏の飲食店）] [編集]

1週間ほど前のお話し。
ふた月に1回位のペースで美味しい物を食べに行く友人達とクネルへ。

フランス食堂クネルは相変わらず　とっても居心地の良い　暖かな空間。
今回初めてお店の奥の大きなテーブルへ。ここの椅子は皮の手触りが良く、
とっても座りごごちが良いのだけれど、奥のテーブルには長いすの
ような少々大きな椅子が置かれていた。これが、脇に荷物を置いて
座るのにとっても便利。
ここの居心地の良さは、こういった椅子や机などのインテリア、
オーナーさんの人柄、そして料理の美味しさが揃っているからなのだ。

前回　このメンバーでここに来た時には参加できなかった友人も居て　
彼女はフランス食堂クネル初体験。
とっても美味しいんだよ　自分達の手柄のように口々に自慢する。

クネルは外せないよね、うんうん。白子が食べたい！、この２〜3人用　
伊達鶏のローストもいいなぁ　などと次々にメニューが決まっていく。
料理は4人でシェアして食べることにする。
このシェアの仕方がまた　我々ならでは。お店からは料理ととりわけ用の
お皿4枚を出してくれるのだけど、3人目まで取り分けたら、4人目は
料理のお皿をそのまま目の前へ。そして、料理をあらかた食べたら　
再びみんなの前に差し出して　残ったソースをそれぞれのパンですくって食べる。
こんなお行儀の悪い食べ方をして申し訳ないのだけれど、ソースが
美味しくって　皿に残すのがもったいないのだ。他のテーブルからは
少々離れた奥まったテーブルでもあるので　許していただこう。

クネルは相変わらずふんわり美味しく、甲殻類のソースは皿の縁に
焦げ付いた所までこそげていただく。これって、なめたでしょと
言われそうなピカピカ感。お店の名前に使ってある料理というだけある。

白子のムニエルは、白子に衣をつけてかりっと焼いてあるもの。
白子とは、真鱈の精巣。北海道ではポピュラーな食材だけど、
関東あたりではあまりみかけない。やっぱり鮮度の問題なのかな。
白子は天麩羅やソテーなどで表面をかりっとさせて中からとろりと
出てくるのが美味しいと思う。もちろん、たちポンも、お味噌汁も
美味しいのだけど。
この白子のムニエルに根セロリをかりっと揚げたチップスが贅沢に
振りかけられている。このかりっとした香ばしい感じもたまらない。
ホールを担当している奥様のお話では、根セロリをどう料理しようか　
試行錯誤したなかでこのチップスが一番美味しかったからということ。
白子と根セロリがであってこんな風になるのだね。

伊達鶏のローストは鶏1/2羽をじゃがいもやニンジン・玉ねぎなどの
野菜と一緒にローストしたクリスマスっぽいもの。皮はパリッと、
胸肉は柔らかく　ちゃんと分け易いように切り分けて持ってきて
くださるので分け易い。これは何が美味しいって、肉の旨味を充分
吸ってローストされた根菜が美味しい。北海道の野菜の力を感じる。

どのお皿も美味しく、そしてなめるように食べてから　満ち足りた
気分で　さてデザートは何にしようか。そこで目にしたのが
ファーブルトン。ファーブルトンって何？と聞いてみると
「クレープをオーブンで焼いた物で…」などと説明してくれる途中で
厨房の旦那さんが見せてあげた方がと　焼きあがっているファーブルトン
を見せてくださる。直径12センチくらいのマドレーヌのような形の
もので、表面がカラメルいろでかりっとしていそう。
じゃぁ、それっ！と即決。
ファーブルトンはフランスブルターニュ地方のお菓子だそうで、
もとは粥を焼いて作った物らしい。それが卵やクリームなども
加わってリッチな食感になっていったそうなのだけど、クネルの
ファーブルトンは表面かりっと、中はもちっとした感じが嬉しいデザート。
上に添えられてるバニラアイスと一緒に口に入れると、バニラアイスが
ソースの様に絡まってくる。あぁ、幸せ。

今回は　ワインが残っていなかったのもあって　チーズはいただか
なかったのだけど、チーズも興味があったなぁ。次の機会だね。
美味しい物と言うのは人を幸せにする。クネルは居心地の良い空間で　
幸せにしてもらえる。
今日もご馳走様でした。

＜この日いただいたメニュー＞
アミューズ：クロックムッシュ
クネル
白子のムニエル　根セロリのチップス
金目鯛のポワレ　ブイヤーベースソース
福島産　伊達鶏のロースト
ファーブルトンとバニラアイス
ワイン：車に乗っているおっさんが書かれた青いラベルのワイン　ドメーヌ・モンジレ　カベルネソーヴィニオン

フランス食堂クネル
札幌市中央区南２西８−６−４
18：00-22：30　　不定休
前回　こちらに来たときのお話しはこちら

タグ：フランス食堂クネル