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Sagra(サグラ) [近所の食卓(札幌圏の飲食店)]

よく一緒に夕食を食べに行く友人たちとのお食事会のつもりが、
なかなか皆と予定が会わずに 今回はお友達と2人で出かけることに。
新しいお店を開拓したいねと選んだのが 前から行ってみたかったこのお店。

お店に入るとにっこり笑ったマダムが迎えてくれる。
ほっそりしていてとても素敵。このマダムに会いたくて
通ってくる人もいるのじゃないかしらと思えるくらい。
オブジェのような真っ赤なインテリア照明と硬質な椅子と
机とポストモダンな雰囲気の店内。その硬質な椅子にシックな
色の座布団が敷かれていた。背に当てるクッションではなく、
お尻の下に敷く座布団。ふと見ると、玄関近くの席には座布団
と同じ色のひざ掛けが置かれていた。店内で快適に寛いで
食事ができる為のこんな小さな心配りが嬉しい。

Sagraは北海道の食材を中心に生産者の方の名前がかたられて
いたりする素材に拘った料理で組み立てられたイタリアンで、
コース料理は無し。前菜とパスタリゾット、メインディッシュ、
おつまみ、ドルチェという括りでメニューが書かれている。
手元にもメニューは持ってきてくれるのだけど、店内に幾つ
かある黒板にも書かれている。店内も活気があってビストロ
と言う雰囲気が漂っている。
初めてのお店でもあるし、と言いながらも前菜2品、パスタ、
メインを頼む我々。2人なんですけど。

嬉しいことに、頼んだ料理は全て2つの別々のお皿に取り分
けられて登場する。これは嬉しい。綺麗に盛り付けられて
いたお皿も うまく2人分にサーブできないこともあるし、
残ったソースがもったいなく感じることも多い。それぞれに
盛り付けられてくると最初から気持ちよく食べられる。

1皿目のソイを食べながら、ソイって北海道の魚だけど、
本当に美味しいお魚だよねぇと言う話になる。ぷりっと
した白身魚で脂ものっていた。それに刻んだ葉わさびが
散らしてあってオリーブオイルがかかっている。
塩味もしっかり付いていて 酒のツマミに丁度良いかんじ。
ここのお料理をいただくと、そうそうこのお魚ってこんな
美味しい味だった、黒豚って美味しいよね、筍が美味しい
って事は春だねなどと 素材について語りたくなるのだ。
特に凝ったソースがかかっているわけではないけど、
素材そのものをどーんと前面に押し出して食べさせて
いると言うお皿ばかりなのだ。それは手間を掛けて
いないということではない。単なるシンプル料理では
焼いただけ、揚げただけという形になるけれど、
ちゃんとその素材が持っている力を引き出して、後は
脇役に回れるようになっていると言う感じ。
sagra.jpeg
例えば筍のバーニャカウダは、筍やビーツの葉などに軽く
衣を付けてかりっと揚げてある。それにカニ味噌風味の
バーニャカウダソースを掛けていただくのだ。この
バーニャカウダが旨い。オリーブオイルの風味と
カニ味噌が混ざってあぁ、カニ味噌っていう結構主張の
強い食材がこんな風になるんだとちょっと面白くもある。
そういえば普通のバーニャカウダに使われるアンチョビ
も主張が強いからね。他のしょっぱい魚介系のもので
試したくなる。例えば塩辛とか「ままかり」とかね。

1皿1皿は比較的軽めのポーション。これはもう1品いけそう
だと感じた我々は途中でリゾットを追加。(2人なのに
そんなに食べるの?と言われそうな勢い)。その時点で
タリアテッレとカツレツの準備が始まっていたらしい。
リゾットは〆になってしまいますが宜しいですか?という
事だったので もちろん快諾。カツレツがやってきた。
このカツレツが非常にボリュームのある1品。その時
マダムから、「まだリゾットには入っていないので、
ちょっと食べてみて大丈夫そうだったらお声を掛けて
ください。それからリゾットに入りますので」と言うお言葉。

確かに、半分に分けた1皿が100グラム以上は有りそうな
黒豚の固まり肉のカツレツ。1人前は200グラム以上あった
感じ。中がレアに仕上がっていて非常に美味しい。2人とも
段々無口になって食べるのに熱中しているとマダムから
「大丈夫そうですか?リゾットに入ってもいいですか?」と
声を掛けていただく。「もちろん!」とうなずく2人。
こういう心遣いは本当に嬉しい。お互いのお腹の具合を
考えながら途中で追加のオーダーを出した時に 最後で
思いのほかお腹一杯になってしまったら困る。美味しい
物は美味しい状態で食べたいし、残すのは申し訳ない。
そんなところを汲み取ってもらえるのが本当に嬉しい。
まぁ、我々の胃袋にはリゾットが入るスペースがあった
上に、デザートまで追加で注文してしまったのだけど。

本当に どれだけ食べるのだと言われそうな胃袋。
美味しい物は沢山入る魔法の袋なのだ。
そうさせてくれるのも美味しい料理と細かいところにも
気を配ってくださるマダムの目配りがあるから。
これは相方とも一緒に来たいし、今日は来られなかった
友人たちとも一緒に来たい。
そして、「ねっ、美味しいでしょ」と自分の手柄のように
得意になるのだよ。鼻の穴を膨らませて 得意げにする自分が見えるよう。
そんなお店と出会えてよかった。
また来ます!

<この日たべたお皿> 2人でシェア
真ゾイと葉わさびのカルパッチョ
たけのことビーツの葉 カニ味噌のバーニャカウダ
牛煮込みのタリアテッレ
黒豚のカツレツ
道産えぞあわびのリゾット
くるみのチョコレートケーキとチェリ玄米茶のパンナコッタ
グラスワイン:白と赤
エスプレッソ

Sagra(さぐら)
札幌市中央区南1西8丁目 ライオンズMS札幌大通 小六ビル1階
TEL:011-219-4649
11:00-14:30 17:30-22:00(日祝は20:30まで)
月曜休み

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