キッチンセロ [遠くの食卓（国内の飲食店）]
春の１泊２日東京への旅 その４
夕食はキッチンセロに行こう。
目黒駅をおりてすぐ。少々迷いつつお店に近づくと、相方が本当にここ？
と疑いの目を向ける。
というのも、目黒駅を下りたときから 彼は「そうだ、明日は蒙古担麺を
食べに来よう」などといっていたのだ。蒙古担麺の話は聞いたことがあった
けれど、そのお店が目黒にあるとは知らなかったよ。その蒙古担麺がある
お店「中本」のお隣がキッチンセロだったのだ。
キッチンセロは人気のバル。カウンター席を中心に スタッフは女性ばかり
で賑やかなお店。
以前一人で来たときには、それ程多くの物が食べられなかったけれど、
２人で来ればもっといろんな種類の物が食べられるから楽しみ。
店主は ワインが大好きで 国内の産地は直接出向いて畑を見たり 生産者
の方とお話をされたりしているらしい。丁度我々の席から グラスワイン用の
ワインの中に北海道岩見沢の山崎ワイナリーの物があったので「山崎ワイナリー
の物があるよ」なんて話していると 「きれいなぶどうの味がしますよ。
ご家族だけでつくっていらっしゃるワイナリーなんですよ」と話しかけられた。
「あぁ、我々北海道からきたんです。」とお話し 北海道のワイナリーの話で盛り上がる。
その時、札幌で我々が好きな祥瑞のオーナーさんが奥尻のワインを持って東京に
いらしたので 一緒にテイスティングしたと言うような話を聞いた。ここで祥瑞札幌の
話が聞けるとは思わなかったので嬉しい。
お料理は試してみたくなるものが一杯。
洋風のなめろうもそのひとつ。なめろうとはアジを味噌やネギ、しょうがなど
と一緒にたたいた物なのだけど、これをオリーブやピクルスなどと一緒にたたいて
いるのだ。美味しい。
アジを見ると なめろうを連想し、日本酒を用意してしまうけれど、ワインの
あてにしてもいいね。今後やってみよう。
仔羊と蓮根の煮込みは小さな鋳鉄鍋に入って登場。ストウブかな。
煮込みと言っても、少量のワインと仔羊、蓮根をストウブに入れてじっくりと
火を入れた物。無水調理ではタジン鍋が最近のはやりだけど、その前からこうして
鉄鍋でじっくり無水調理というのはやられていた。ダッチオーブンなどの鋳鉄鍋
はその重い蓋が軽い圧力をかけ、蒸気を適度に逃がしながら無水調理をする。
素材の味がきゅっと詰まった料理ができあがる。それに、カボチャをゆるくした
ソースをたっぷりかけてある。鋳鉄鍋で煮込みを作ったときは塩こしょうだけで
いただきたくなってしまうけれど、こうして一手間かけるとまた違った感じ。
シンプルな煮込みにかぼちゃソースの甘さが加わると、組み合わせの妙が楽しめる上、
見た目にとてもきれい。ストウブの赤、カボチャの黄色、そして蓮根のベージュ、
仔羊の茶。食欲をかき立てる配色。鼻も、舌も、目も楽しんでいる。
以前来た時にも丁度できあがった日替わりのパエリア。この日は紫キャベツとお肉。
ごはんがお赤飯の様に赤紫に染まり、ご飯はアルデンテなのだけど しっとり。
この感じが中々良い。ご飯というより、パスタかサラダと言う感じなのだ。
こんな色んな発想のパエリアを作っていいのだね。パエリアというとシーフード、
特に浅利が無いととかやっぱりサフランで黄色くしないと なんて考えてしまう
けれど、米と野菜と味が出るものがあればパエリアが出来る。野菜の甘味やお肉
やお魚の味わいが染みたパスタ。色々やってみたくなる。
たっぷり野菜の軽い煮込みは、煮え方の順番にいろんな野菜をくわえて煮込んだもの。
特にブイヨンは使わず、野菜の味のスープ。最後にバターと塩で味の調整をして
いるらしい。このバターがとても効いている。我が家ではバターの使用頻度が少ない。
油はオリーブオイルかごま油が基本。バターで焼くレシピでも、少々塩を強めに
してオリーブオイルで焼いたりしている。風味の好みと植物性油をとろうという
意識がそうさせる。
ただ、この野菜の煮込みではバターがとっても良い仕事をしている。これはバター
じゃなければ出せないコクと甘味。たぶん、肉関係を使っていないので、コク付け
にも必要なのだろう。あぁうまいと心の底から声が出る。寒い日にこんな料理を
出されたら 一度に恋におちるね。
どれもこれも、そう来たか、やってみたい！というヒントが貰える。
今回、2人でやってきたので いろんな物を食べられたのもまた良かった。
まだまだ食べたいお皿は合ったのだけど、さすがにお腹いっぱい。
また来なくっちゃ。
＜この日キッチンセロでいただいたもの＞
お通し：人参サラダと鶏の南蛮漬け
あじの洋風なめろう
小やりいかのフリット
牡蠣とせりの和え物
紫キャベツと鶏肉のパエリア
仔羊と蓮根の煮込み カボチャのソース
たっぷり野菜の軽い煮込み
蝦夷鹿のロースト
彩り野菜のバーニャカウダ
フォカッチャ
ワイン：GRATAVINUM ２πｒ 2005
キッチン セロ
東京都品川区上大崎2-13-44大庭ビル1階
目黒駅東口から徒歩5分弱
03-5791-5715
17：00-25：00 無休
前回一人で行った時のお話しはこちら
夕食はキッチンセロに行こう。
目黒駅をおりてすぐ。少々迷いつつお店に近づくと、相方が本当にここ？
と疑いの目を向ける。
というのも、目黒駅を下りたときから 彼は「そうだ、明日は蒙古担麺を
食べに来よう」などといっていたのだ。蒙古担麺の話は聞いたことがあった
けれど、そのお店が目黒にあるとは知らなかったよ。その蒙古担麺がある
お店「中本」のお隣がキッチンセロだったのだ。
キッチンセロは人気のバル。カウンター席を中心に スタッフは女性ばかり
で賑やかなお店。
以前一人で来たときには、それ程多くの物が食べられなかったけれど、
２人で来ればもっといろんな種類の物が食べられるから楽しみ。
店主は ワインが大好きで 国内の産地は直接出向いて畑を見たり 生産者
の方とお話をされたりしているらしい。丁度我々の席から グラスワイン用の
ワインの中に北海道岩見沢の山崎ワイナリーの物があったので「山崎ワイナリー
の物があるよ」なんて話していると 「きれいなぶどうの味がしますよ。
ご家族だけでつくっていらっしゃるワイナリーなんですよ」と話しかけられた。
「あぁ、我々北海道からきたんです。」とお話し 北海道のワイナリーの話で盛り上がる。
その時、札幌で我々が好きな祥瑞のオーナーさんが奥尻のワインを持って東京に
いらしたので 一緒にテイスティングしたと言うような話を聞いた。ここで祥瑞札幌の
話が聞けるとは思わなかったので嬉しい。
お料理は試してみたくなるものが一杯。
洋風のなめろうもそのひとつ。なめろうとはアジを味噌やネギ、しょうがなど
と一緒にたたいた物なのだけど、これをオリーブやピクルスなどと一緒にたたいて
いるのだ。美味しい。
アジを見ると なめろうを連想し、日本酒を用意してしまうけれど、ワインの
あてにしてもいいね。今後やってみよう。
仔羊と蓮根の煮込みは小さな鋳鉄鍋に入って登場。ストウブかな。
煮込みと言っても、少量のワインと仔羊、蓮根をストウブに入れてじっくりと
火を入れた物。無水調理ではタジン鍋が最近のはやりだけど、その前からこうして
鉄鍋でじっくり無水調理というのはやられていた。ダッチオーブンなどの鋳鉄鍋
はその重い蓋が軽い圧力をかけ、蒸気を適度に逃がしながら無水調理をする。
素材の味がきゅっと詰まった料理ができあがる。それに、カボチャをゆるくした
ソースをたっぷりかけてある。鋳鉄鍋で煮込みを作ったときは塩こしょうだけで
いただきたくなってしまうけれど、こうして一手間かけるとまた違った感じ。
シンプルな煮込みにかぼちゃソースの甘さが加わると、組み合わせの妙が楽しめる上、
見た目にとてもきれい。ストウブの赤、カボチャの黄色、そして蓮根のベージュ、
仔羊の茶。食欲をかき立てる配色。鼻も、舌も、目も楽しんでいる。
以前来た時にも丁度できあがった日替わりのパエリア。この日は紫キャベツとお肉。
ごはんがお赤飯の様に赤紫に染まり、ご飯はアルデンテなのだけど しっとり。
この感じが中々良い。ご飯というより、パスタかサラダと言う感じなのだ。
こんな色んな発想のパエリアを作っていいのだね。パエリアというとシーフード、
特に浅利が無いととかやっぱりサフランで黄色くしないと なんて考えてしまう
けれど、米と野菜と味が出るものがあればパエリアが出来る。野菜の甘味やお肉
やお魚の味わいが染みたパスタ。色々やってみたくなる。
たっぷり野菜の軽い煮込みは、煮え方の順番にいろんな野菜をくわえて煮込んだもの。
特にブイヨンは使わず、野菜の味のスープ。最後にバターと塩で味の調整をして
いるらしい。このバターがとても効いている。我が家ではバターの使用頻度が少ない。
油はオリーブオイルかごま油が基本。バターで焼くレシピでも、少々塩を強めに
してオリーブオイルで焼いたりしている。風味の好みと植物性油をとろうという
意識がそうさせる。
ただ、この野菜の煮込みではバターがとっても良い仕事をしている。これはバター
じゃなければ出せないコクと甘味。たぶん、肉関係を使っていないので、コク付け
にも必要なのだろう。あぁうまいと心の底から声が出る。寒い日にこんな料理を
出されたら 一度に恋におちるね。
どれもこれも、そう来たか、やってみたい！というヒントが貰える。
今回、2人でやってきたので いろんな物を食べられたのもまた良かった。
まだまだ食べたいお皿は合ったのだけど、さすがにお腹いっぱい。
また来なくっちゃ。
＜この日キッチンセロでいただいたもの＞
お通し：人参サラダと鶏の南蛮漬け
あじの洋風なめろう
小やりいかのフリット
牡蠣とせりの和え物
紫キャベツと鶏肉のパエリア
仔羊と蓮根の煮込み カボチャのソース
たっぷり野菜の軽い煮込み
蝦夷鹿のロースト
彩り野菜のバーニャカウダ
フォカッチャ
ワイン：GRATAVINUM ２πｒ 2005
キッチン セロ
東京都品川区上大崎2-13-44大庭ビル1階
目黒駅東口から徒歩5分弱
03-5791-5715
17：00-25：00 無休
前回一人で行った時のお話しはこちら
幸福もんにメッセージ
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