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兼六園と石川県伝統産業工芸館 [旅のお話]

2010年春の列車の旅 その7

金沢にきたら兼六園に行かねばならないでしょう。
紅葉の頃、雪つりの風景など四季折々の兼六園は映像で見る。今は 
菖蒲がピークを過ぎたあたりだけれど、緑が青々している季節。
お天気もよく、歩いていると汗がにじむ。
今回の旅行では本当に天気に恵まれた。我々が通り過ぎた後に梅雨
入りが発表され不安定な時期に突入したようだったので余計に有り難かった。
兼六園.jpeg
気温が上がることを予想して 午前中から兼六園に行った。兼六園は
7:00から開いているというのが偉い。入り口で入園料を払うと地図を
渡される。その地図が手書きスケッチのような地図なのが嬉しい。私は
こういう地図が好きだ。雁が飛ぶ様子に見立てた雁行橋や池の中に蓬莱島
が浮かぶ霞ヶ池、その霞ヶ池から水を引いて高低差を利用して作られた
日本最古の噴水など 見所は沢山。
それらをぶらぶらと歩きながら見ていく。

奥の方まで歩いてきたところで、日傘を差したお嬢さんに近くにある
石川県伝統産業工芸館でただ今 花嫁のれんの特設展をやっているので見に
来ませんかと誘われる。駅前でこんな風に言われたら 不審に思って
ついていかないところだけど、伝統工芸展そのものにも興味があったし、
時間も丁度あった。
誘われていってみよう。

兼六園に隣接するように建てられている石川県伝統産業工芸館は2階建て
の建物だった。
この日は常設展の他に花嫁のれん、花婿のれん今昔物語展をやっていた。
金沢ではお嫁に行くときに花嫁のれんを持っていき、それをくぐることで
そのお家の人になるという習わしがあるそうだ。これは今でも行われて
いることらしく、花嫁のれんの中には数年前の物まである。
結婚が決まったときに、花嫁のれんを選んで持っていく。または、
おばあさんが持ってきた物をお母さんがと代々使ってきたという物もあった。
すっかり忘れていたけれど、この機会に探してみたら出てきたなどと 
それぞれの逸話が付いているところが面白い。
花車や鶴亀、吉祥紋など おめでたい柄が沢山並び 華やいだものだった。
これらは 結婚の時以外は殆ど使われていないというのも 部外者からする
と面白かった。ウエディングドレスを取っておく感じだろうか。中には、
節句の時に飾ると言う人もいたけれど、殆どは久しぶりに出してみたとか、
出てきて驚いたと言ったもの。
地域は違って やり方は違うけれど お嫁に行って早くそこに馴染むように、
そこで良い暮らしが出来るようにという願いがこうした儀式につながるのだろう。

この他にも、石川県の伝統工芸品を展示してあったり 作り方の説明がされて
いたりとなかなか面白かった。昼日中歩いているとだんだん暑くなってくるので 
木陰で休む感覚で室内で工芸品を見るというのもいいかもしれない。

兼六園
金沢市丸の内1-1
076-234-3800
3月1日〜10月15日 7:00-18:00
10月16日〜2月末日 8:00-17:00
無休

石川県伝統産業工芸館
金沢市剣六丁1-1
076-262-2020
9:00-17:00 4月〜11月は第3木曜休み、12月〜3月は毎週木曜休み

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