天むす

2010年春の列車の旅　その１０

旅行を続けていると　段々と胃腸が疲れてくるのが普通だ。
でも、今回の旅行は　不思議と胃腸が疲れなかった。というのも、日々かなりの
距離を歩いて身体を動かしていた事と、梯子酒がなかったことが勝因だろうと
思っている。梯子酒をすると夜も遅くなるので、睡眠時間が少なくなるというの
もあるのかもしれない。毎日　日中かなり運動してつかれて　早めに寝て　
早めに起きるというスケジュールで動いていたので、非常に快適な旅だった。

旅を快適に過ごす為に　なるべく気をつけているのが　食事の総量規制。
そうでなくても、旅先ではこの時にしか食べられないと思うものが沢山出てくる。
全てを食べていると　体重は増えるわ、胃腸は疲れるわで良い事がない。という事で
旅先の朝食は軽くするに限る。
殆どが安宿の素泊まりだったことも有り　朝食は殆ど食べないか　珈琲だけという
日が続いていた。

本当は、名古屋といえば喫茶店モーニングだから　一度食べてみたいと思っていた
のだけど、時間的にも　体力的にも難しそうだった。ここで喫茶店モーニングを
あきらめたんだから　天むすぐらいは食べなくちゃ。
新幹線に乗る前に　キオスクで天むすを買って　車中で食べる事にする。キオスク
で買った天むすで　天むすを語ってもらっては困るといわれるかもしれないのだけれど。

直まきになっている海苔がしっとりしている所と、テンプラというより、フリッター
ぐらいの感じの柔らかめのタレつき衣が付いた海老天が入っている。思えば、お握り
って久しぶりに食べた。しっとり海苔が懐かしく、朝食に天むすもいいじゃないなんて
いいながら　食べる。
窓の外は　どんどんと風景が変わっていく。このまま座っていれば　あっという間に
東京に着いてしまうのだろう。