おでん一平

前回いった時に　一平がお休みだったのが気になっていた。
ちょっと行ってみよう。
暖簾が出て　あいていた。良かったよかった。

中に入ると　丁度2席あくところだった。ここはこんなタイミング
にあたるかどうかが大事なのだ。
お腹はいっぱいだったから　つまみ少々とお酒を頼む。
ここは　おでんやさんなのだけど、おでん以外のものも美味しい。
おでん以外の何があるかは　その時次第なのだけど。
あおりいかは足を頭に詰めて　甘辛く煮てある。ここのおでんと
一緒で甘さ醤油の辛さが適度で上品な味。ちまちま食べつつ常温の
お酒をいただく。暑い時期だから　燗酒では熱過ぎるし、冷酒と
いうほど冷えてなくていいから常温。

いつものしいたけも　身が厚くて　口に含むとじゅゅーっと出汁が
あふれてくる。出汁の黄金色に煮あがった大根もしっかりとした
歯応えなのだけど　味はしみしみ。こんな風にしっかりと味がしみて
いる物も良いけれど、生っぽいものもまた良い。丁度カウンターの
別のお客さんが　岩牡蠣を頼んでいらしたのを聞くと「うちも」と
一緒にいただく。岩かきを軽く焼いて　おでんの出汁にくぐらせた
ものは　牡蠣の身がふんわりと膨らんで　焼き目の香ばしさと一緒
になってなんともいえない味。この岩牡蠣はお椀に別盛りでいただく
のだけど　出汁に牡蠣の味が溶け出した汁もまた絶品。これは椀に
張られた汁も含めて　ありがたいシロモノ。

おでんも少しいただきつつ　話を聞いていると　どうやら大将の
谷木さんが急遽入院されて　3週間ほどお店を閉めていらしたらしい。
あぁやっぱりそうだったか。久しぶりに開けられた様だ。
笑いながらお話をされているけれど、また開けてくださってよかった。
ただ、今後はお休みを1日増やして週に2日はお休みするらしい。
それでも開けてくださって本当に嬉しい。
一平は　大将と奥様の2人で切り盛りされているお店。どちらか一方の
体調が悪くなれば　続けていくのは難しい。そして、お二人とも我々
の親世代。この味を続けていくには　下ごしらえも大変だろうし、
仕事中も立ちっぱなし。楽な仕事ではない。
でも、もう20年以上も通ってしまったこの味は他では味わえない。
どうか　お身体にお気をつけて　無理の無い範囲で　長く続けて
いただきたいと　切に願うのでありました。


＜おでん一平でいただいたもの＞
あおりいかの煮物
こいも
大根
こんにゃく
しいたけ
岩牡蠣
姫たけ
日本酒：白鹿

おでん一平
北海道札幌市中央区南三条西3 克美ビル　５Ｆ
17：00-22：00　
日曜・月曜・祝日休み（休みが増えました）

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