蒼き狼

相方がどうしても欲しいといって購入したのが「蒼き狼」という
名前のジンギスカン鍋。
北海道といえばジンギスカン。ジンギスカンといえばあのドーム型
の鍋なのだ。我が家にはジンギスカン鍋はなく、ホットプレートで
ジンギスカンをやっていた。北海道民のコダワリとして　ジンギスカン
はジンギスカン鍋でやらねばならないといつも思っていたのかもしれない。

一口にジンギスカン鍋といっても、実はいろんな種類がある。
ジンギスカン自体が大きく2つに分かれるのだ。肉がたれに漬け込んで
あってそのまま食べる物と、肉には味が付いていなくて　手元にある
タレに付けながら食べる物だ。北海道内の地域によっても　主流が異なる。
帯広や長沼は漬け込みジンギスカンが主流。
このジンギスカンのスタイルが違えば、ジンギスカン鍋も違ってくる。
タレが付いていないタイプのものを食べさせるお店では、ジンギスカン鍋に
スリットが入っていて、肉の脂を適度に落としながら食べるというものもある。
ただ、これは家庭ではちと難しい。だって脂が熱源にどんどん落ちるので、
煙の量も多いし、熱源の汚れ具合もひどいのでこれは主に七輪の上において使う。
逆に、漬け込み式のジンギスカンでは、その漬け込みタレを野菜に回さなく
てはいけないので、周りの溝がやや深い。肉から落ちたタレと肉の旨味が縁に
溜まり、これで蒸し焼きのように野菜を焼いていくのだ。

蒼き狼は　漬け込み式ジンギスカン用鋳鉄性の鍋なのだ。鋳鉄性の鍋といえば　
ダッチオーブンが有名。鉄を鋳型に流し込んで作る鍋は　非常に重いのだけど、
蓄熱性が非常に高く　鍋に小さな穴が沢山あいているので、使い込むとここに
油がしみこんで　焦げ付かなくなる　一生物の鍋。ただ、前述の通り重いのが難点。
1個3キロぐらいあるのだ。最初はシーズニングが必要だし、金属たわしもダメと　
特に最初は手間がかかる。洗剤はなるべく使いたくないので　比較的熱いうちに
熱湯をかけながら洗うというのが基本的なお手入れ。他と一緒に扱えないので面倒。
相方が「これが欲しいなぁ、買いたいなぁ」といっている時に　洗うのや片付ける
のを完全に相方担当にするのじゃないとダメと言っていた。結局　相方は手入れを
全て自分で行なうという条件をのんで　購入。
北海道民となって17年ではあるものの　生粋の道産子ではない私には　このコダワリ
がちょっとうらやましい。手入れの面倒さを背負っても　この鍋が欲しいのだね。

やってきた蒼き狼を使って　週末にジンギスカンを食べる。
もちろんもやしは3袋。これがぺろりと食べられてしまうから不思議。漬け込み
ジンギスカンは「やっぱりかねひろじゃなきゃ」とコダワリがあるらしい。
シーズニングも終えた蒼き狼登場。
確かに、鋳鉄性の鍋で焼くジンギスカンは美味しいような気がする。鍋がまだウブ
なので　てっぺんのほうが焦げ付いたけれど、食事が終わった後にこれまた
嬉しそうに割り箸でこそげていた。焼くと浮き上がるよと教えて、オリーブオイル
でこげを浮かしながら削っていく。
これから何度か使っていけば　だんだんとなれていくだろう。
ジンギスカンを家庭でやる回数が確実に増えそう。　その度にお手入れをお願いするよ。
ジンギスカンをやった後には　リビング中にファブリーズを撒くという後処理が
私には待っているのだよ。

それでも、美味しい物はやめられない。

タグ：鍋 ジンギスカン

コメント 4

何とも、粋でお洒落で
いかにも美味しそうなネーミングの鍋ですね！？
　　私は、何故か過去二回札幌に行きながら
　　ジンギスカンを食べ損ねた悲しい男なんですよ・・・・・
by miopapa (2010-08-23 16:46) 

＞miopapaさん
そうなのです。すごいネーミングだったので連呼しました。
ジンギスカンって、臭いがダメだという方もいらっしゃいますが
私は大好きです。
３度目の正直で　今度入らしたときには是非召し上がってみてください。
ただ、美味しいお店は　いぶされ方もまたすごいので、臭いがついても良い
服でいらしてくださいね。
by 幸福もん (2010-08-23 22:55) 

こんにちわ、私も「蒼き狼」を愛用してます。
ユニークなイラストは毎回、楽しみにしております。
by なまら旨い！北海道。管理人 (2011-01-31 10:45) 

＞なまら旨い！北海道。管理人さん
こんにちは。
相方は貴方のページで蒼き狼を知り　購入したのでした。
こちらこそよく拝見させていただいています。
by 幸福もん (2011-02-02 21:31)