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竹波 [遠くの食卓(国内の飲食店)]

2012秋の関西中国旅行 その7

広島から倉敷へ移動。
倉敷はお堀を中心に旧市街の町並みが残されていて 雰囲気が良い。
相方は初めてで、私も25年ぶり位で 記憶はまったく無い。
堀の側にはボランティアガイドさんたちも沢山いらして いろんな説明をされていた。色々と親切にしてもらう。倉敷って良い街だ。
この日は ちょっと遅くなってしまったので 美術館めぐりなどは明日に回して 街を色々歩いておみやげ物などを物色。

夕食は 竹波という和食料理屋さんを予約していた。
ここは、店主お一人でやっているカウンターだけのお店。入ってみると 打ちっぱなしの壁に 古民具の様な食器棚。カウンターは白木となんだか不思議な雰囲気。
お一人でやられているせいもあるのか、注文は1品ずつという感じ。最初に何品か頼もうと思っていると、1品聞いたところで 目の前を離れていかれる。なんだか、そんなにせっかちに考えなくても、1品食べてお腹の都合を見て また頼むのがここの流儀なのかも。そんなゆったりとした時間が流れている。

その日の仕入れ具合によって変わるのであろうメニューは細長い紙に書かれている。
魚介中心のメニューなのだけど、居酒屋よりも落ち着いていて、割烹というよりはもっと敷居が低い雰囲気。
最初に頼んだ刺身の盛り合わせは、さわら、ひらめ、いかの3種類が 小ぶりのお皿にきれいに盛り込みになっている。つまも茗荷だけというシンプルなもので 質実剛健な雰囲気。さわらの歯に吸い付きつつもこりっとした食感が美味しい。

お次は甘鯛と蓮根の道明寺蒸し。
竹波.jpg
甘鯛と蓮根に道明寺粉をまぶして蒸し、だしを張ったもの。道明寺粉のつるんとした中に ふんわりとした甘鯛の身としゃくしゃくとした蓮根。これは歯ごたえの差が面白い。ほうれん草としめじが添えられている。
鰯の梅干煮は定番といえば定番だけど、鰯はお腹を斜めに切って 内蔵を取り出し、頭を落としてあって 形がきれいに揃っている。家庭だとこの辺の処理がちょっとおろそかになったり、煮ているうちに崩れてしまったりするよなぁ。ピッとした形で出来上がっているものが 染付けのお皿に盛り付けられている。
そう言えば、洋食って お皿の余白が多くて そこにソースやトッピングなどを散らすという感じだけど、和食って 余白は比較的少なめ。ただ、お皿そのものの絵を楽しむ事もあるけれど、これもどちらかというと 食べていくとだんだんとお皿の柄が見えてくるといった仕掛けの方が多いかもしれない。最初からどどーんとプレゼンするフレンチなどと 隠されたものが徐々に出てくる景色が変わる様子を楽しむ和食という違いか。

鯵と茗荷、青シソの酢の物は 鯵をたたき状に小さめに切って茗荷や青シソと和えたもの。酢で〆た鯵の酢の加減がやわらかくて美味。こんな風にあわせるのもいいなぁ。

ゆったりと出てくる料理を待ちながら 結構お酒が進む。
ここはお腹をすかせていくというよりも、余裕があるお腹具合で ゆったりとお酒を飲みつつ つまみを食べるという方が合っていそう。
あぁこんなお店が近所にあったら ふらりと寄りたくなってしまうなぁ。

刺身盛り合わせ(さわら・ひらめ・いか)
甘鯛と蓮根の道明寺蒸し
あいなめの塩焼き
鰯の梅干煮
小海老と牛蒡のかき揚
あじと茗荷 青シソの酢の物
チーズ入りおからのコロッケ

竹波
倉敷市鶴形1-2-2
086-427-3881
18:00−24:00
月曜休み


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