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東京バンドワゴン [映画と本のお話]

本屋で文庫本をあさっていた時に見つけたのが東京バンドワゴン。
あまり先入観無しに読み始めたこの本にはまった。

東京バンドワゴンというのは古本屋さんのお店の名前。
この古本屋さんの家族の周りに起こる事件を 解き明かしていくといった流れ。この古本屋さんの家族というのは4世代8人の大家族で、語り部はもう亡くなったおばあちゃんという設定。
登場人物が多くて一般的なつながりではなかったりするので、最初は巻頭の家系図を何度も見ながら読み進めていたのだけど、だんだんとそれぞれの個性が立ってくる。それぞれの個性が魅力的。
頑固一徹のじいちゃんに、生き方も職業もロックンローラーなお父さん、異母兄弟の3人は結婚して子供がいる人も居るし、シングルマザーもいる。そんな家族が一緒に住んでいる。
結構突飛な設定なのだけど、なんとなく東京の下町に こんな家族がいそうな気がしてくるから不思議。

下町の情景というのは、昭和のご近所付き合いを思い出させる。
懐かしさも手伝って 今度はなにがおこるのだ?と先を読み進みたくなる。
1話完結型のお話なのだけど、それぞれの話に 複数の事件や謎が織り込まれて 最初は風呂敷を広げたみたいなのに、だんだんとそれらが収まってくる。
いくつか前の話で出てきたことが 伏線になっていたりもする。

現在 シリーズで5巻ほどありそうなので 早速 続きを買いに走った。
まだまだこの家族が動いているのを見てみたい。そんな気がしてならないのだ。

東京バンドワゴン
小路 幸也
集英社文庫


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