みやこ大福

初夏の旅　その５

カンテサンスから品川駅までてくてく歩いていると途中でかわいらしいお嬢さんに呼び止められた。
発泡でできた大きな箱が台車に乗っている。お菓子の引き売りをしている人らしい。

日中に出かける事が少ない事もあって　我々はこんな風に普通の道でお菓子をひき売りしているところに初めてであった。関東では一般的な事なの？それとも日頃歩いていることが少ないので出会わないだけ？

時間に余裕もあったので　面白がって聞いてみる。
常温で日持ちもするお菓子を引き売りしているらしい。我々みたいなフリーのお客さんだけだと商売になりそうにないから　どこか売れるスポットがあるのだろうな。人が多い関東ならではなのかも。

その中で相方が興味を示したのがお多福庵のみやこ大福。

甘いものにそれ程積極的な興味を示さない相方が食いついていた。だってこれから旅が始まる時なのにいいの?と思っていると　ホテルは朝食を付けていないので　明日のおめざにすればいいじゃないと言う。
じゃぁそうしよう　といきなり購入。

翌朝　ホテルの部屋でお茶を入れて大福をいただく。
見た目は普通の豆大福。手で持ってみると思ったよりも柔らかい。食べてみると　お餅の部分の切れが良い。これはお餅だけじゃないと思って裏を見てみると澱粉が使用してある。タピオカ粉とか使っているのかもしれない。その分　固くならずに日持ちもする。
普通のお餅の豆大福もおいしいけれど、こんなやわらかくて切れのある大福もそれはそれで良い。
あんこも甘みが程よくて　おめざにはちょうど良いもの。
３つはいっていたのだけど、仲よく１個半ずつ分けました。