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あさば 1 [旅のお話]

修善寺東京母娘旅行その3

今回の旅の目的は、「あさば」に泊まること。
あさばは、修善寺の老舗の旅館で 能舞台と池のあるお庭が特徴。
正面玄関を入ったところは特に広い感じもしないのに、中に入ってみると
広い広いお庭が全面に広がります。

私が今回泊まったのは、浅葱という2階のお部屋。
10畳ほどの白木の板間と8畳に床の間の付いた畳のお部屋からなり、
部屋にも温泉の内風呂が付いています。
板間の部屋には、籐のイスと机のセットとオットマン付きの皮の
リクライニングチェア。
窓は、能舞台がよく見渡せるよう。前面が全て窓になっているような造り。
板間は白木の梁や調度品も含めて、和モダンな感じ。

畳のお部屋も前面が窓になっていて、お庭が見渡せる。
隣の部屋に移っただけで視点が変わり、同じ能舞台が違った顔を見せるのもまた楽しい。
床の間には 今が美しいシャクヤクと野の木が活けてあり 到着したときには
しっかりした蕾だったシャクヤクが一晩で少しずつ咲き始めていました。

暑すぎもせず、寒すぎもしない天候だったこともあり、大きく開け放たれた
窓からは気持ちの良い風が通っている。
水面を渡る風になぶられながら、外を眺めていると、時間の概念が無くなりそう。
お茶をいただき、温泉まんじゅうを食べて、うっとりと外を眺めていました。
このとき出された 栗の木の茶托と地元窯の器が、ぽってりとした造りで
とても唇に優しい物でした。
お茶碗は後でも写真に撮れるから、と油断していたら その後何回も入れて
貰ったお茶はその度に違う茶器で運ばれてきて、最初に出会った茶器とは
もう出会えませんでした。
あの時、スケッチできなくても 写真だけでも取っておくのだったと残念な思い。

光の加減とともに移り変わる風景や、花開いていくシャクヤク、そして茶器も。
一つ一つが一期一会なのだと思ったのでした。

お茶菓子.jpeg
これは、朝食後に出た茶器と前夜のお茶菓子。塗りのぽってりとした茶托と
銘々皿の手触りがとっても気持ちよい物でした。
お茶碗もやや小振りで手の中にしっくりと収まるもの。
お茶菓子は塩かりんとうと金平糖。セロファンの袋に包まれたそのお菓子は
とっても可愛らしいものでした。

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コメント 2

mana

「あさば」旅館
すごく素敵なところですね

窓からの風景やシャクヤク・・
毎回違う茶器・・

読んでるだけでワクワクしてしまいます
いつか行ってみたいです


by mana (2008-05-31 20:35) 

幸福もん

>mana様
そうなんです。
ひとつひとつ、諸々の場面が絵になる旅館でした。
by 幸福もん (2008-06-01 08:16) 

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