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おでん 一平 [近所の食卓(札幌圏の飲食店)]

夕食は和食の気分。というわけで一平へ。
運良く席が空いていた。そして空いていたのはなぜかいつもの壁側の席。
まるで予約していたかのよう。

さて、とネタの札を見ると舞茸がある。もう秋だね。
舞茸のおでんは 小さめに裂いた舞茸を別椀に入れて、出汁が張られて
出てくる。椀を口の近くに運ぶとぷぅんと舞茸の香りがする。
いつも私がスーパーで買っている舞茸よりも何倍も濃い香りが立っている。
秋だねぇ。

今日は数量が少なくって、メニューには出してないけど、ウチで
採れた蕗があるんだと聞いて、すかさずいただく。
大将のお庭で採れた札幌産の蕗は、ほっそりとした柔らかな蕗だった。
とれたて。

そして、面白いものがあるよと相方が出して貰ったのが
北海道産生もずく。三杯酢をかけてもずく酢でいただく。
諸般の事情により、相方は毎日もずくを食べている。2個から
3個パックでスーパーで売っている味付けもずくだ。もずくって、
あのトロリンとしたものだと思っていた。
それが、一平の生もずくは違っていた。とろとろしたものは
ついているが、もずく本体がしゃくしゃくした歯ごたえ。
もずくと言えば、沖縄なので暖かい所しか採れないものかと
思っていたら、どこでも採れるそう。ただ、あまりお金に
ならないので漁師さんも採りたがらないし、市場に出てこない
と言うことらしい。
スーパーで3個パックで売られているものは、塩蔵もずくを
もどしてつくられる。生のもずくは全然違った。そりゃそうだ。
他の食材でも、塩蔵と生では全然食感が違う。歯ごたえが全然違うのだ。

しばらく経って。大将から「石は入ってなかったかい?」と
問われる。実は一つ入っていたと応える。すると大将は驚く。
石が入らないようにかなり丁寧に洗い落としたので、入っている
はずは無いと思っていらしたらしい。
生もずくは1本につき1個位小石が付いていて それを取り除く
のが本当に大変なのだそう。結局そういった手間がかかると
言うことが市場に出ない原因の一つでもあるらしい。今までも
殆ど入っていると言われたことは無いと言う事。
米粒位の石を手に乗せて見せると、「そりゃ大きい」と再度驚かれる。
そんな話をしながら食べていると、もずくには も一つ石が入っていた。

これは、大将のせいと言うよりも、この日の我々を象徴するような
事じゃないか。今日は午前中からあたりの日だったんだ。
こんな日もあるよね。
どれも済んでしまえば、笑って話題に出来ることだった。

最後にご飯をいただいておしまいにする。
一平のご飯は茶飯が基本なのだけど、その時々の季節のものが
炊き込んであることが多い。ここに来る道すがら 
「今日のご飯は何かなぁ」「松茸かもしれないねぇ」
「舞茸かもね」「あっ、舞茸もいいなぁ」などと相方と話をしていた。
私がビンゴ。
薫り高い舞茸と堅めに炊きあがったお米は粒の一つ一つが立っている。
赤だしのお味噌汁とお新香と一緒にいただいて 〆とする。

美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

<いただいたもの>
大根
舞茸
えびいも
半熟たまご
銀杏
みつば
ふき
生もずく酢
ねぎま
舞茸ごはん
味噌汁
お新香
燗酒

おでん一平
北海道札幌市中央区南三条西3 克美ビル 5F
17:00-22:00 日曜休み
一平.jpeg
一平についてはこちらもどうぞ
一平では写真が撮れず、挿絵が前回と同じで失礼。

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