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ビーツ [おうちの食卓]

ビーツはサトウダイコンの変種の赤いカブのようなもの。土の中に
埋まっている部分を食べるのだけど、泥が付いているその外観を
見ると、八頭?という風貌をしている。
ビーツはボルシチに無くてはならない野菜と言えば解っていただける
だろうか。ボルシチの中に入っている赤紫色のだいこんとカブの
あいのこのようなものがビーツ。

先日、生ビーツを売っていた。生のビーツなんて初めて!
これは買うしかないでしょう。珍しい野菜にはめがないのだ。
そして、ビーツを買ったからにはボルシチを作らなければ。
そう、ビーツがなければボルシチはポトフになってしまう。
ボルシチのあの赤い色を出しているのがビーツ様なのです。
ビーツ.jpeg
初の生のビーツは切ったとたんに赤紫の汁が出てきて驚く。
外から見ると 土がついた芋みたいなのに、切ってみると中は
瑞々しくも毒々しい赤紫色で汁も赤い。まな板が真っ赤に
染まりそうだったので、牛乳パックの上で切る。ビーツの中は
本当に毒々しい赤色で、本当にこれは自然の色なのだろうかと
思ってしまうほど。まぁ、ほうれん草とも近いそうだから、
ほうれん草の根の赤い部分が根っこの部分に集まっていると
いうとこの色も食べ物の色とイメージしやすい。

通常は既に水煮になった缶詰ビーツを使う。水煮になったビーツは
ちょっと色が抜けている。最初はこんなに濃い色だったんだ。
当然のことながら水煮のビーツよりもしゃくしゃくしている。
切っている内に手まで赤く染まる。もしかすると、そんな気が
するだけかもしれないけれど。

ウチには下ごしらえをした牛すじという力強い味方がいる。
前の日の夜の内に牛すじと皮をむいただけのジャガイモや残っていた
大根のしっぽ、キャベツ・セロリの葉などをまとめてシャトルシェフに
入れてじっくりと煮ておく。朝に皮をむいて薄めにスライスしたビーツを
加えてもう一度火を通してまたじっくりと煮る。
そのままシャトルシェフにしまって、仕事から帰ったらボルシチが
出来ていた。コンソメも何も入れずに、牛すじのビーフブイヨンだけで充分。

煮込んだビーツは色が少々抜けている。その分 スープにきれいな
色が付いている。そのままだと赤紫色なのに、皿に盛って上に
サワークリームをトッピングし、それを溶かしながら食べていると、
白濁したオレンジ色になっていく。何だか不思議な感じだ。
白濁した赤紫にはならないのだ。
生のビーツを使ったこともあり、しゃくしゃくした歯ごたえが残って
いて美味しい。シャトルシェフで半日以上煮ているのでもっと
くたっとしたり、カブみたいに溶けていたりするかしらと思って
いたけど、なんのなんの。しっかり歯ごたえが残って主張していた。

具が沢山はいったボルシチは本当に寒いところの料理だという気がする。
日本の中でも寒い札幌でボルシチを食べて身体を温める。
寒い日にはこんなスープも良いね。
前の日にがんばっておけば 帰ったらできあがっているというのもスバラシイ。

<今日の食卓>
四角豆のサラダ
キノコのガーリックソテー
ボルシチ

今日は休肝日。

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コメント 2

うさこ

切った時の汁まで赤いんですね。興味しんしんです。
仕事から帰ったらボルシチができてたなんて、幸せだろうなー。
この前、友人が来るので張り切って初めて前日から煮物をやってみて、そのすばらしさがちょっとだけわかった気がしましたよ。でも私の場合、忙しくなったらすぐ言い訳してできなくなりそう。忙しくても丁寧って、さすがです。
by うさこ (2008-11-27 13:54) 

幸福もん

>うさこさん
忙しくても丁寧なのではなく、忙しくても時間はかけている
(鍋が働いている)だけなのです。
がんばれ鍋!と影ながら応援しているだけなのです。

疲れたときには宅配ピザを取ってる私は偉い事は言えません。
日々のことは日々のこととして、できるときにはやるという
てーげーな毎日です。
by 幸福もん (2008-11-27 22:59) 

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