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北斗星 デュエット [旅のお話]

初夏の鉄道の旅 その14

今回はこのデュエットでワインを飲みながら食事をしようというのだ。
食堂車にいくのではない。個室内でだらだらと飲み食いするのだ。
この為に持ってきたのが保冷用バックとケーキがはいっていたプラス
ティックのカップと何かについてきた割り箸とプラフォーク、そして
真っ赤な柄が可愛らしいスイスのキャンピングナイフ。柄の中にコルク
抜きやナイフ、はさみなどが納まっているもの。
そして、松屋銀座で食材を揃える。というのも、我々が大好きな
オリーブマーケットが出店している所というので検索してみると、
ここにパンのカイザー、チーズ王国と好きなお店が大集合。それでは
ここに行かねばなるまいと決めていたのだ。

カイザーでは無理を言ってパンを5ミリ程度に薄くスライスしてもらう。
手切りだったにもかかわらず、小さな数個のパンを快く切って頂く。
ありがたい。これでチーズ用の台はOK。数歩歩くとオリーブが見える。
オリーブマーケットでは、札幌の店で入っていない種類の物も多く 
目移りする。その中でも2種類を選んでカップに入れてもらう。
後ろを振り向くと そこにはチーズ王国。チーズは1つに絞るのが難しく、
結局小さめの物を2個買ってしまう。
そのまま視線を横に動かすと 直輸入生ハム・自家製加工肉専門店が
ある。さすがに1パック買うと多いしなぁとお持っていると、ハムなど
を数枚入れた350円〜680円のパックがあるじゃありませんか。
すばらしいっ!ここでハモンイベリコとサルシチョンを購入。

ただ、ワインも購入せねばと見ていたところ、相方が「デパートの
ワインはいい物は沢山あるが、掘り出し物が無い」とこだわり、
昨日行った東京駅のエノテカまで足を伸ばすことに。それもこれも
乗り放題のフリーチケットがあるからなのだ。ワインを買う為だけに 
東京駅まで行って改札を出てワインを買ってまた入り、上野に向かう。
こんな風なフル活用が馬鹿らしくも楽しい。

これらの食材に加えて、保冷材代わりにかち割り氷と冷凍茶を
保冷バックに入れて列車を待とう。非常に喉が渇いたのでガス入り
ミネラルウォーターも一緒に。
列車を待っていると、鉄道ファンとおぼしき人が北斗星の写真を
撮るのにどっさり。えっ、こんなに人が沢山いるの!と驚きつつ
その横を通り抜けてデュエットの車両に向かう。自分の個室に荷物
を入れたところで 相方がそわそわ。「出発までには時間があるから
探検してくる」とデジカメを片手に出て行った。ああ、やっぱり貴方も
写真を撮りたかったのね。私は自分が興味のある夕食の準備を着々と。

相方が撮ってきた駆動部分の写真を見ると、赤い駆動車がついている。
あれ?北斗星って青くなかったっけ?赤いものもあるのか。鉄ちゃん
には有名な事なのだけど、これは本州用の駆動車。北斗星は駆動車を
2回付け替え、合計3種類の駆動車で走る。本州用、海峡用、北海道内用。
これは海峡内は新幹線が走る事を前提に作られた線路だからとか、
北海道内は電化されていない為 ディーゼルだからなどの理由があって、
函館などで付け替え作業を行なうのだ。北斗星1本走らせるのも大変だね。
北斗星.jpeg
相方も戻り、列車が動き始めたら ワインを開けて乾杯。
ごとごととかなりゆれるけれど、個室で店を広げてオリーブや
生ハムをつまんでワインを飲む。これは考えていたよりももっと
楽しい事だった。列車は確実に北上し、その中で美味しいハムや
オリーブをほおばる。オリーブなどを食べ終わったら チーズを
パンに乗っけて食べる。そしてワインを飲む。ただそれだけなのに、
ぐうたらな格好でベットに腰をかけて外の風景を見たり、
ワインをのんだり、寝転んだりとすることが心地よい。

食べながら、これはまたやりたいと早くも次の事を考えている。
私も結構 鉄道好きなのか?

さてさて、北斗星に乗ってしまったのだけど 旅はこれで終わらないのだ。

<この日のワインのある食卓>
オリーブマーケットのオリーブ
オリーブマーケットのピクルス(桃の実・プチトマト)
ハモンイベリコ
サルシッチョン イベリコ
サンマルスラン アフィネ 山羊乳と牛乳混合のフレッシュチーズ。
 とろとろのバターのようなチーズをパンに塗っていただく。
 山羊の香りと熟成香がありミルク感たっぷり。
サンニコラ 南フランスのサンニコラ修道院で作られている山羊乳
 のウォッシュチーズ。
カイザーのパン パンオノアとヴィエノワーズナチュール
ワイン:VILLEMAJOU
炭酸水:ロケッタガス、フィレッテ

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涼

わぁ~、さすが幸福もんさんの
北斗星の過ごし方、素敵です~♪
とても素敵です。憧れてしまうけれど、
私は似合わないかも(笑)。

ワインと、美味しそうな食材と。
どんな場所でも幸福もんさんの
空間が出来てしまうところが尊敬です!

青函連絡船が無くなってから、
学生時代、札幌と実家との
行き来に北斗星も随分利用しました。
B寝台の個室が取れるとラッキーで。
最初は良いんですけど、
私、どうも酔ってしまってなかなか
寝れなくて大変でした。
でも、夜に電車に乗ると言う
あのワクワク感、好きでした~。
by 涼 (2009-07-14 20:17) 

幸福もん

>涼さん
確かに、寝台とはいえ列車の中なのでやはり揺れが気になりますね。
私も車酔い・列車酔いをする方なので、おもしろがって食事をした後は
とっとと寝てしまいました。
酔わないようにかなり真剣に寝るといった感じでした。

今回は構想段階から北斗星でワインとチーズというのを考えて
いて、それに向かって準備していきました。ああすると良いかも、
こうすると良いかもと考えるときから楽しい旅が始まっていました。
by 幸福もん (2009-07-14 23:50) 

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