モリエールおせち 壱の重

今年の我が家のおせちはモリエールのおせち。
このモリエールのおせちは、１０年くらい前に相方が単身赴任の時にとった事がある。もちろん、正月には彼は帰ってくるのでとったのだけど、その後正月には仕事に出なくては行けなくなり、彼は食べられなくなってしまったという幻のおせちだった。
だから今回はリベンジ。

そんなモリエールのおせちは　全体に洋風でワインに合う物が多いのだけど、フレンチオードブルというだけではなくちゃんとお節の雰囲気があるものでした。
今日は壱の重について。

壱の重はちゃんと４人前が細長いボックスにきっちりと詰められた状態が４つ並んでいると言った感じ。ただし、オリーブなどの転がりやすい物は若干ばらけていて　あっ、これはそっちにあったはずの物かな。などといいながら分け合いつついただく。

中でも私の一番のお気に入りはフォアグラのプルーンのテリーヌ。
フォアグラのねっとりとした味わいはイチジクなどフルーツを合わせる事が多いけれど、プルーンを挟むようにして仕上げてあった。これはもうワインしかないでしょといった味わい。
そりゃ美味しいよね。

同じ様な物にカボチャとサツマイモのテリーヌがあり、上には栗の渋皮煮がトッピングされていた。これはきんとんをイメージしたものだろうな。でもきんとんよりもクリーム分が多くて、洋風のしあがり。ちょっとデザートっぽい仕上がり。

サーモンマリネのロールは　スモークサーモンでクリームチーズを巻いたもの。定番と言えば定番だけど、定番にはしっかりとした美味しさがある。
スモーク感もしっかりと感じさせるスモークサーモンに柔らかなクリームチーズが良く合う。

この壱の重は　前菜盛り合わせと言った感じ。
これからの弐の重、参の重が楽しみになる。

＜モリエール特選おせち　壱の重＞
ワーモンマリネのロール
自家製ボイルハム
人参ムースとコンソメジュレ
鴨スモーク焼き葱添え
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
穴子とごぼうのテリーヌ
カボチャとサツマイモのテリーヌ
フォアグラとプルーンのテリーヌ

プラリネ ビロードショコラ

今年のクリスマスケーキはオイシックスのプラリネ　ビロードショコラ。
見た目は金の延べ棒のような台形で　ダックワースやプラリネショコラ、チョコレートムース、コーヒームースなどが層になったというもの。
スペインのスパークリングワイン　カヴァに合うように作られた大人のケーキというのも私の琴線に触れた。

冷凍でやってきたのだけど、なぜかケーキの下に敷いてあるべき金色の台紙がケーキの横に立て掛けるように入っていた。たぶん、途中でローリングしたのだろうな。
以前　相方が酔っぱらってケーキを持って帰ってきたら　ショートケーキに乗っているべき苺と、チョコレートケーキの上に乗っているべきトリュフが入れ替わっていたという事があった。
つぶれてしまったりという事もなく、トッピングだけがきれいに入れ替わっていておかしかった。
今回のケーキも　外側にほとんどデコレーションが無いタイプだったのが幸いして　外装はほとんど変化がないまま　台紙だけが横に入っていたのが面白かった。

そんな旅をして我が家にやってきたケーキは、確かに甘さ控えめで大人の味。
ムースやクリームがたっぷりだったので非常に軽いしあがり。残念ながら　ケーキにたどり着くころにはヴァンムスはなくなってしまっていたのだけど、確かに泡に合わせてもよさそう。
大人のケーキには　カカオの苦みを強調するという方向性もあるけれど、このケーキは軽やかな食感を大切にカカオというより　コーヒー味やアーモンドの味などいろんな味わいがでてきて　ダックワースのサクサク感も加わるので　いろんな味わいが次々に出てくるように作られている。
こういうケーキも好きだなぁ。

クリスマスディナー 第2弾

クリスマスディナー第2弾は切っただけディナー。
前日までに作っておいたものや、有りものを切ったりしただけ。とはいっても、この日の為に取っておいたり、お取り寄せしたものもある。

1か月くらい前のイタリア展で購入した加工肉の中から　コッパを取り出してスライス。
中華まんじゅうのような形をしたサラミなのだけど、この熟成度合いが好き。
ちょっと前に常温を出しておいて　脂がとろりとやわらかくなるようにしておいた。これが美味しいんだよなぁ。

お次がクリスマス時期に店頭に並ぶ　かまぼこなどを使ったオードブル。チーズを挟んであったり　アボカドを練りこんで緑色だったりとするものを　毎年いくつか買っておく。
クリスマスや、年始のおせちの残り物に加えてお皿に並べて　食卓を華やかにしたりする。
この時期にしか食べないものなだけに、これを見かけると　クリスマスだなぁと思うものの一つ。

野菜ものが足りないので、冷蔵庫にあった白菜でサラダを作る。
生のまま馬路村のすし酢をドレッシング代わりにオリーブオイルを加えてあえるだけ。馬路村のすし酢はゆずを使ったフルーティーなものなので、白菜のサラダには最適。

そしてメインが銭屋の鴨の合鴨ロース。


これはずいぶん前に　岸朝子さんがおすすめされていて取り寄せたら非常に美味しかったので年末の時期に毎年続けて取り寄せているもの。
合鴨のロース肉を醤油などをつかったたれに付け込んで柔らかく火を入れたもの。
鴨特有の鉄分がしっかり感じられる肉とは一線を画す　癖のない仕上がり。食べるたびに　あぁやっぱりうまいよなぁと思うのだ。
毎年　寒くなってくると義母から「今年もあれを取ってね」とリクエストされるもののひとつ。

考えてみれば、温かいものが無い食卓なのだけど、それでも満足感がある。
こういうクリスマスもいいよね。

＜切っただけディナー＞
イタリア産サラミ　コッパ
かまぼこオードブル
自家製ホワイトアスパラのピクルス
自家製ニンジンのピクルス
白菜のサラダ
かぼちゃのサラダ
銭屋の合鴨ロース
サンクビーのキャトルナッツ

ぽんかん

我が家には　毎年実家からぽんかんが届く。
みかんよりも大振りで　甘みと酸味のバランスが良いぽんかんは冬に入りばなのこの時期の楽しみの一つ。毎度毎度　ありがたく　食後のデザートやお弁当のビタミン補給にと楽しんでいる。


ふと家の中を見回すと、このポンカンの箱がいろんなところで使われている。
ポンカンは段ボールの箱に厚紙のふたが付くタイプの箱で毎年やってくる。ポンカンが入ってくるだけなので　汚れもなく、しっかりしているのでとても使いやすい。
しかも　毎年同じ大きさの箱でやってくるので、積み上げても重なりが良い。

そういえば、昔　実家では母が古い箱にきれいな紙を貼ってくれて　楽しい柄の箱をいろいろ使っていた。ごみ箱だったり、おもちゃ入れだったり、乱れ箱だったり。普通の紙の箱が、好きな柄の紙を貼ることで　素敵な箱に変身するのだ。
そんな訳で　素敵な紙を見ると　買って帰りたくなったものだった。

私はずぼらなので、紙を貼って使うというまめなことはしていないのだけど、まとめて好きな紙を貼ったらもっと素敵なものになるのだろうなぁなどと考える。
なにより、この箱の数だけ　実家を離れた私にぽんかんを食べさせようと考えた両親の思いがあったということだ。実家を離れて20年以上たつのだから、ポンカンの箱もたまるわけだ。
ポンカンは食べてなくなってしまうけれど、こうして箱を見るとその年月の重みを感じる。

今年もどうもありがとうございました。

ヨックモックのお菓子

関東在住の友人がお歳暮に送ってくれたのは　ヨックモックの焼き菓子セット。
カンカンに入ったお菓子がお歳暮にやってくるなんてとっても懐かしい風景。
小さいころ、カンカンに入ったお菓子がやってくるのって特別な事だった。そして、食べ終わった後のカンカンは　文箱などに使われた。
そういえば、泥棒が家の中を物色するときには　箱を探すらしい。箱には大事なものが入っているから。

カンカンの中に入っていたのは、これまた昔懐かしいラングドシャー生地をくるりと筒状にまるめたシガールと　クッキーにチョココーティングを施したサブレ。そうそう、このくるりと筒状に丸めたお菓子は　折れやすくて繊細なお菓子だった。封を開けるのに気を付けて開けないと、端っこが欠けてしまったり、乱暴に持っていくと　途中でぽきりとおれてしまったり。
こんなお菓子を食べる時にはきちんと座ってお行儀よく食べないとダメなんだと感じたお菓子だった。小さい子供というのは一般的にも　そうそうお行儀よくしていないもので、私も例にもれずやんちゃな毎日だった。

小さいころ過ごした家の間取りや、居間から見た庭の風景なども含めて　懐かしく思い出された。あの家ももうなくなってしまった。あったとしても、同じ風景ではないだろう。
長いこと変わらないお菓子というのは　貴重なものだと気づかされる。

黒猫君　今年も素敵な贈り物をどうもありがとう！

海老あわせ

友人の出産のお祝いを送ったら、内祝いとしてやってきたのが　海老あわせというお菓子。
送り状にたまひよの文字があったので、たまごクラブひよこクラブのたまひよでこんな内祝いも作っているのね　なんて思いつつ開けてみる。

ベイビーの写真が入ったカードが入っている。新生児の写真を見ながら　うひゃぁーなどといいつつ、お名前を確認したり。子供ってかわいいよねぇ。

開けてみてびっくり。
物としては、個包装のえびせんべいの詰め合わせ。
たまひよのキャラクターと一緒に、ベイビーの名前と誕生日がおせんべいそのものに印刷されて　袋に入っていた。

個包装になった中に印刷されている特注品。
これはなかなか楽しい。おせんべいを食べながら　彼女のベイビーの名前を見てしみじみと味わう。お名前を覚えちゃうなぁ。

お菓子などに自分の名前が書かれるのって、お誕生日ケーキのマジパンプレート位だと思っていた。個包装のおせんべいにも書かれるんだね。
名前はこれから長いこと呼ばれる大事な大事な単語。それがこうして書かれるっていいなぁと思ったのでした。

新しい命に幸あれ！

アンリ・シャルパンティエのアーモンドハグ

アンリ・シャルパンティエのお菓子がおいしいという話を聞いたことがあった。
だからOISIXでこのお菓子が出たと解った時はとっても嬉しかった。
さっそく　アーモンド・ハグを買ってみる。

これはフィナンシェ生地の中にチョコレートスプレッドが入り、上部にはダックワースのようなパリパリのアーモンド生地がついているといったお菓子。
フィナンシェとダックワースのいいとこどりのこのお菓子は　アーモンドもチョコレートも大好きな私には　とっても嬉しいもの。
フィナンシェのしっとり生地の上に乗ったダックワースも一緒に楽しんで食べ進むと　中心部にチョコスプレッドが顔を出す。うわぁこれも入っているの！とうれしくなるのだ。

おまけに　ちょっとスモーキーな色合いの箱も素敵。
これは誰かにあげたくなる。どこかのお茶に御呼ばれした時に　持って行って「一緒に食べよう！」と言いたくなるお菓子。
あぁ、誰か私をお茶に呼んでくれないかしら。
その時は　１週間以上前に言ってもらわないと　お取り寄せできないから、早めに言ってね。

銀座千疋屋 アップルクーヘン

ちょいと前のお話ですが、久しぶりに会う友人が東京のお土産として買ってきてくれたのが銀座千疋屋のアップルクーヘン。

千疋屋さんは箱からして違う。

うす水色の地にバラが描かれた箱はとても美しく、ちょいとレトロで華やかな「東京」的香りがする。千疋屋さんって　まさしくそんなイメージ。
箱の上面にカットされた部分を持ち上げると、ケーキ箱のようにもち手が出てくると言う仕組み。
そう言えば、昔のケーキって箱から持ち手がでているものだった。最近は　結局紙袋なり、ビニールの袋に入れるので　単なる箱になってきている所が多いね。
と、箱については少々熱く語りたくなってしまう。箱ってなんだか私の心を惹きつける何かがある。

その素敵な箱に入ったアップルクーヘン。
まるごとりんごをコンポートにして　その周りにバームクーヘンをつけたというもの。バームクーヘンって生地をつけては焼き、付けては焼きを繰り返すと言うとっても手間がかかる代物。その中心部が　りんごのコンポートになっているというのは　大変手間がかかっている。
りんご部分のシャクシャクとした歯応えとバームクーヘン部分のしっとりとした味わいが一緒に楽しめる。バームクーヘン部分はキャラメル味で　ちょっと苦味がある大人の味わい。
りんごを切るときのように　くし型に切ると、バームクーヘン部分の年輪と　りんごのコンポートの透明感のある果肉部分が一緒に見えてなかなかきれい。

少々日持ちもするし、形も崩れにくいので　お土産としてはポイントを抑えたもの。
こういうお土産っていいなぁ。
持って来てくれた　友人よ　どうもありがとう！

神茂のはんぺんとおでん

デパートの催事で　江戸うまいもの市をやっていた。
そこで　いつもの神茂のはんぺんと一緒に練り物をいくつか購入。


そういえば、セブンイレブンのおでんが美味しいと聞きつつ　まだ試してみた事がなかった。コンビにやスーパーのおでんというものを食べた事が無かったのだ。
これは、セブンイレブンのおでんを「つゆだく」で買ってきて　練り物などを追加しておでんにしてみよう！

セブンイレブンと同じおでんがヨーカドーでも購入できるので　ヨーカドーでおでんを選ぶ。カウンターにあるセブンよりも、セルフサービスでとることが出来るヨーカドーの方が　ゆっくりと選べるし、つゆだくにもできるという読みもあり。
結局　味がしみていそうな大根とつみれ、糸こんにゃくを人数分とつゆたっぷりで買ってくる。

土鍋にお出汁をあけて　具材は横に取り分けておく。
このお出汁に　神茂の練り物2種（海老しんじょ、銀杏揚げ）と　ヨーカドーのお豆腐売場で買ってきた　しっかり固めの豆腐を加えてゆるゆると温める。
おでんとして購入してきた具材は　最後に投入して温める程度。

食べてみると、やや甘みが強めの出汁で　煮干のような魚の味がする。なかなかやるなぁ。そこらの居酒屋メニューなどにあるおでんよりもよっぽど美味しい。
もちろん、我々が大好きな一平のおでんとはまったく別物と思わなくてはいけないけれど。そこまで話した所で、一平さん以外のところでおでんって食べていないなぁ。寺屋で食べたけれどあれも美味しい出汁だった。それ以外のところでおでんってわざわざ食べないなぁ。

今回のヨーカドーのおでんもお出汁はなかなかで　大根も出汁がしみしみ。もうちょっと身がしまった大根の方が好きだけど　そこはしょうがない。
そして神茂の海老しんじょは　むっちりとした固いしあがりで　海老の風味がたっぷり。もう1つの銀杏揚げは　くしに銀杏を4つほど刺してその外側にすり身をつけてあげたもの。細長い牛蒡巻きくらいの大きさの揚げもの。こちらは柔らかい食感で　中のぎんなんの味が面白い。他では食べた事が無い味。

そこまで食べた所で　隙間が空いた鍋に神茂のはんぺん投入。
はんぺんはまるまま1個投入して　れんげで各自がすくいながら取り分ける方式にした。ふわっふわのはんぺんはさすが。やっぱり神茂のはんぺんだ。うまい。
嬉しがりながらはんぺんをいただく。

最後にごはんにおでんのつゆを掛けて　だし茶漬けにしていただく。
さらさらといだたく出汁茶漬けうまし。

残ったお出汁は　翌日これでご飯を炊いて茶飯としました。これもまたうまし。
最後の最後まで使い切りました。
この方式　又やってもいいなぁ。自宅で作ると　鶏肉なども一緒に煮込むので　だしに脂が多くなりがち。その脂を取り除かないと　翌日の茶飯などには使えない。鶏の脂は固まり難いので取り除くのが難しいから。
又やってしまいそうだ。

エディアールハムセット

いつも私に美味しいものを送ってくれる友人の一人　黒猫君が今年はエディアールのハムセットを送ってくれた。

生ハムやパルマハムなどいろんな種類のハムが詰め合わせになったセットは非常に嬉しい。週末にワインを飲む時に　少しずつ食卓に並べる。これがあると食卓が華やぐ上、調理しなくて出来上がりなので　とっても簡単。我が家に最適なチョイスでありがとう！
この日出したのは、赤や緑のパプリカが入っていて　綺麗な水玉模様になっているパプリカピーマンソーセージとロースハム。パプリカピーマンソーセージの方は、細かくミンチした肉で作られているふんわりとした食感。ロースハムはプリンとしていて　まったく違った味わいなのが楽しい。
南の方を向いて　ありがとうといいつついただく。

このハムセットがあったから、この日は　メインディッシュをどっかりと作るのではなく、ちまちまと前菜的なものを揃える事にする。
とは言っても、あまり色々調理しなくてもできそう。
小さな新じゃがをゆでて　塩漬け脂のラルドやアンチョビを添えていただく。このラルドとジャガイモのセットは　ルクロでいただいてとっても美味しかったもの。新じゃがをゆでたものを半分に切って　切り口と同じくらいの大きさにカットしたラルドを切り口にかぶせるように置く。ジャガイモの熱で　ラルドが透明に近くなりとろりとした食感と塩味を添える。これは鉄板だ。
アンチョビを添えて食べるのもまた美味しいのだ。

この日は　パンを買ってくるのを忘れてしまった。先週のバゲットの残りを薄くスライスして紙袋に入れておいたものがあった。パリンパリンに乾燥していて　ラスクとしてこのぱりぱりにチーズを乗っけて食べよう。さすがに湿度が低いさっぽろ。高温多湿の関東だとこのワザは使えないかもしれないけれど　簡単にできる所がなかなかよろし。
こうしておくと、パン粉にしたり　ガスパチョに入れるのも簡単で　無駄なく食べきれる。これは我が家の習慣にしようっと。

＜この日の夕食＞
牛蒡のピクルス、胡瓜のピクルス
オリーブ
トリッパのトマト煮込み
エディアールのハム2種
ゆでじゃがとラルド、アンチョビ
トマトとバジルのサラダ
マッシュルームのオリーブオイル焼き
自家製ラスク
赤ワイン
チーズ：カマンベール　ノルマンディ　　かなりしっかりとした香りで　中は塩味しっかりで滑らか。