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休肝日 [おうちの食卓]

ちょっと前から 休肝日を設けることにした。
本当は「週に2回の休肝日を設けましょう」などと、一般的には
いわれるのだけど 随分長いこと休肝日無しの生活が続いていた。
深酒することはそれほど多くないけれど、夜中飲んでいられたような
20代の頃とは融点が変わってきている。
これから長く使っていく身体だし、なによりずっと美味しい物を
美味しく食べられる身体でありたい。
ということで、遅まきながら週1回の休肝日を設定した。

それまで、何を呑むかを考えながら献立を決めていたような所がある。
料理のテーマを決める時には、ビールなのか日本酒なのか焼酎なのか
ワインなのかがついてくる。このため、我が家では居酒屋メニューと呼ばれる 
どーんと大きなメインディッシュが無く、ちまちまとした小鉢が並ぶ食卓
の場合も多い。逆に、丼ものは酒のアテにならないので 登場回数が少ない。
牛丼ではなく牛皿定食、鉄火丼ではなく漬けマグロ なのだ。ドリアも不評だった。

休肝日には、努めてそういったメニューを並べるようにした。
酒が無いということがテーマになる食卓。

逆に、休肝日のはずなのに、酒のアテに丁度よいものが登場すると
「休肝日は明日ね」と言うことになる。今日 休肝日を跳ね飛ばしたのは、
イカの肝 イカゴロ。
イカ.jpeg
イカゴロとは、イカの内臓のこと。塩辛になったりする所。
これは鮮度が良くないと食べられないので、私がこれを食べ始めたのは
北海道に来てから。北海道では夏はイカの時期。関東でよく食べられる
分厚い紋甲イカと違って、北海道で一般的なのは身が薄いするめイカ。
こちらでは「真イカ」と呼ぶ。
北海道の人はイカを食べ慣れているので、鮮度にはウルサイ。捕ってすぐの、
とびっきりの鮮度の透明なものか茶色のものしか買わない。鮮度が悪くなると 
全体の茶色の斑点が消える。
茶色の斑点がある真イカを買ってかえってきたら さばく。

足を抜いて 袋をつぶさないようにイカゴロを取り出す。ゴロに縦に
貼り付いているイカ墨の袋は破かないように取り除く。イタリアンで
よく使われるイカ墨はこれを使ったものなのだけど、真イカは小さすぎて
量を集めるのが難しい。使わないのだけど、破れると黒くなって大変なので取り除く。
イカの胴体部分は皮をむいて 軟骨をはがせば下準備完了。
刺身でも、フライでも 好きに調理をする。

そして、イカゴロは軽く塩を振って アルミホイルで包んで焼く。
ねっとりとした肝の味は 日本酒か焼酎を誘う。鮮度が命のイカゴロは
日持ちがしない。今日買ってきたら 今日食べる。
だから 休肝日は明日。

そんなことになるので、メニューを気にしないと ずっと先送りされてしまうのだ。
今の所、週に1回の休肝日は続いている。
偉いぞ私。

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